先日、元嫁と会った。
実に10年ぶりだった。
元嫁が俺に分割で支払ってた慰謝料+養育費、最後の支払いは手渡ししたいと言われた。
俺48歳、元嫁45歳、お互い年取ったなと思った。
二人で軽く飲みながら飯食って、一時間半くらい近況を話した。
離婚した時小4だった娘も大学2年生、再婚した今嫁とも仲良くできてることを話した。
離婚原因は、元嫁の浮気だった。
夜の生活が避けられるようになって、携帯にロックをかけるようになり、怪しんだ。
興信所を頼んで調べたら、真っ黒だった。
証拠写真見て、ショックだった。
元嫁が間男とのデートに着ていた服が、今も目に焼き付いて離れない。
だって、元嫁と俺は結婚しているのに、俺が一度も見たことが無い白いワンピースだったんだ。
まるで別人のように、清楚で、上品な女性が映っていた。
俺、元嫁の事を愛していた。
証拠を見せ、さっきまで間男に抱かれてきたであろう元嫁を問い質すと、間男は元彼だった。
元彼に抱かれて帰ってきた元嫁は、元彼を忘れられず、ずっと愛していたと…
恥辱と自虐と悔しさの坩堝に、一気に投げ出された。
元嫁に、裸になれと言った。
乳房にはキスマーク、股間のナプキンを取ると、経血ではなく精液…元嫁は、間男の精液を中にもらって帰っていた。
俺だけのものだと思っていた乳房も、蜜壷さえ、間男の手で穢されていた。
携帯のロックを外させた。
ラリッたメールの数々、しかし、もっと凄いのが動画フォルダにあった。
元彼とセックスに興ずる元嫁の痴態…嫉妬にまみれながら、生で交わる二人の詩型を見た。
元嫁は、満足そうに快楽に浸り、元彼は元嫁の下腹部に精液を撒き散らした。
元嫁の花弁を濡らす元彼の精液が悔しかった。
太く長い元彼の雄蕊に魅せられた激しい交わりの様子が、たくさん記録されていた。
あの日、つい2時間前に撮影されたばかりの、元嫁が中出し精液にヨガリ狂う動画があった。
安全日だったのだろう、深く突き刺された元彼の雄蕊は、間違いなく元嫁の蜜壷に精液を吐き出しているのが分かった。
元嫁は、それをナプキンで押さえて、元彼の精液の匂いをプンプンさせて帰ってきていたのだ。
目の前でうなだれた元嫁は、ほんの2時間前まで元彼に股を開き、精液をたっぷりと注がれ、ヨガリ狂っていたのだ。
元彼との中出しセックスの名残を残した元嫁の身体からは、元彼の残り香が漂っていた。
10年ぶりに会った元嫁と話していたら、10年前の出来事が鮮やかに蘇ってきた。
元妻が口を開いた。
「結局、彼も離婚して、一度は一緒になったけど、昔と同じことが原因で、4年前に二度目の破局…自業自得ね。私、この街を離れることにしたの。もう、戻らないから…」
「そうか…達差でな…」
「ええ、あなたも元気でね。それから、あの子のこと、立派に育ててくれてありがとう。」
居酒屋を出て、元嫁と別れた。
元嫁が去っていく後ろ姿を見送りながら、もう、二度と会うこともないんだなと思った。
かつては心から愛した元嫁の背中が、やけに寂しそうに見えた。
地下鉄の駅の入り口に降りる前に、元嫁が振り返って手を振った。
もう二度と見れない、懐かしい笑顔だった。
俺も手を振り返すと、元嫁が階段を下りて見えなくなった。
元嫁は、間男との間に男の子を産んでいた。
ただ、その子はあまり身体が丈夫じゃないようで、環境のいい場所で育てると言った。
元嫁がどこに引っ越したかは聞かなかった。
聞けば、関わってしまいそうだったからだ。
俺と娘を裏切った元嫁だったが、まだ愛していた。
こうして繋がりを絶たなければ、俺の弱い心が騒ぎだす。
だから元嫁、サラバだ…