元妻21歳、私24歳で周囲の反対を押し切って結婚しましたが、若すぎました。
暇さえあればセックスしていました。
お休みの日などは一日中裸で過ごし、私が復活するまで妻をバイブで逝かせたりしていました。
復活すればセックスで、アンアンヒイヒイとやりっ放しでした。
クリキャップで妻の陰核を包皮を剥いて吸い出し、真っ赤に腫れた陰核にローターを当てて、妻を狂わせたこともありました。
アナルディルドを買ってきて、お互いのアナルを開発し合いました。
レズプレイ用の双頭ディルドを買い込んで、アナル同士で繋がったこともありました。
セックスに忙しくて料理をあまりせず、食事はスーパーのお惣菜が多く、食費がかさみました。
家賃も高めだったし、共働きだからと夫婦それぞれ車を持ってて、次第に家庭を運営できなくなって、経済的に破綻していきました。
貯金どころか、結婚前の貯金を整髪日に切り崩すありさまでした。
それさえも使い切ると、生活のレベルを落とさざるを得ず、不満がたまってケンカが多くなり、勢いで別れてしまいました。
結婚期間は3年、周囲は「それ見たことか」でした。
お互い嫌いで別れたわけじゃないから、
「これで夫婦関係は解消するけど、連絡先は消さないでおこうよ。」
「そうだね。別れても、一度は心と体を通わせたんだもの。特別な関係だから・・・」
「そうだ、10年後、再会しないか?離婚10周年、お互いどうなってるか近況を知らせ合おうよ。」
「それいいわね。じゃあ、10年後のこの時間、私達が3年間住んだアパートの前で会いましょう。」
と再会の約束をして、私27歳、元妻24歳で別れました。
10年後、元妻に恥ずかしい姿を見せられないと、その後、自分を磨いて成長しました。
31歳の時に27歳の今妻と再婚しました。
今妻は純情乙女でしたが、結婚歴のある私が、結婚後に少しずつ繰り出していった、ネチッこいスケベなセックスにハマっていきました。
結婚3年目に一女を儲けて、再婚して6年の今年、約束の日がやってきました。
元妻は10年前の約束を覚えているか確認するため、メールを送ろうとしましたが、元妻を信じて止めておきました。
10年前まで住んでたアパートの前に行くと、元妻が佇んでいました。
元妻は私の姿を確認すると、少し俯き加減で微笑みました。
「やあ・・・久しぶり。」
「ご無沙汰してます・・・」
「元気にやってるかい?俺は再婚して、女の子が産まれたよ。」
「私も再婚して、女の子が産まれた・・・でも、また離婚しちゃった・・・」
「そうか・・・残念だな・・・」
「今、実家で両親と娘と4人で暮らしてる・・・でも良かった。あなたは幸せになってて・・・」
3年間愛を育んだ懐かしいアパートの前で、十数分立ち話をして、
「じゃあな。お前、頑張れよ・・・」
「うん・・・頑張る・・・」
「もし、本当に困ったことがあったら、連絡しろよ。さよなら・・・」
「ありがとう。さよなら、元気でね・・・」
10年前と同じように、アパートの前で別れました。
途中、振り返ると、背中を丸めて歩く元妻の後ろ姿が、とても寂しそうでした。
元妻、もしかして俺がまだ独身だったら・・・なんて考えてたのかなと思ったけど、「でも良かった。あなたは幸せになってて・・・」という元妻の言葉を信じようと思いました。
そしてもう一度振り返り、もう見えなくなった元妻に、
「今度は再会の約束をしない別れだったな。もう、会うこともないだろうけど、元気でな・・・」
と呟いたら、一気に涙が溢れてきました。
私は、私よりも幸せになっている元妻を見て、
「良かったな。良かったな。」
って言いたかったのです・・・