あなたとの最後の会話から、もう10年が過ぎました。
今は再婚もして、新しい夫に抱かれて、子供も生まれて幸せです。
最初は夫とあなたを比べてしまっていましたが、今は、夫にすべてを委ね、夫の愛情を全身に浴びています。
あなたに初めてを捧げ、あなただけのものだった胸も、アソコも、今はすべて夫のものです。
あなたと夫はしていることは同じでも、やっぱり私の体の扱い方は違います。
あなたとは違う愛撫、あなたとは違うクンニリングス、あなたとは違う腰使い、今の夫と知り合って7年、再婚して5年、あなたとの違いも判らなくなってきました。
それなのに、この前もあなたは夢に現れました。
私は玄関で、
「いってらっしゃい。」
あなたは笑顔で、
「行ってきます。」
私とあなたの最後の会話・・・
あれから、悲しみを忘れる事が、私の中での心の療養でした。
あなたがいなくなってから、私はその悲しみを忘れたい一心で生きて来ました。
でも、最後の会話から10年、夫と出会って7年、今は忘れたいなんて思わなくなりましたが その代わり、あなたの顔が思い出せなくなってきました。
夢に出てきたあなたがのっぺらぼうで、哀しかったです。
あなたとは、たった2年と短かったけど、私にとって、初めての結婚生活でした。
今の夫を愛せてるのも、あなたとの出会いと別れを経験したからだと思います。
今の私を形成しているのは、あなたからの愛だと気づきました。
夫のことは心から愛していますし、私も愛されている実感があります。
夫に抱かれる夫婦の営みは、私が一番楽しみにしているイベントです。
でも、あなたのことを忘れてはいけない。
あなたと歩むはずだった私の人生、まだまだ長い道のりです。
これからはあなたの支えが必要になると思います。
だから、天国から私の人生をずっと見守っていてください。
「君はまだ若い。息子のことは忘れて、新しい人生を歩みなさい。今後の法事には、君は来てはいけない。息子も、それを望んでいない。もう、ここを訪ねて来てはダメだよ。」
あなたの一周忌で、お義父さんが私に言った言葉です。
約束、守りました。
でも、これからはあなたの思い出と共に生きていきます。