妻のために、ネット通販で、ノーブラでも服に乳首の形が浮き出さないようにするアレを購入した。
商品名は、ニップルシールとか、ニップレスとか、いくつか呼び方がある。
きっかけは、妻が入っている趣味サークルで、妻のノーブラが話題にされてしまったこと。
ある日、キャミソールに、ブラのパッドのような物を入れていたので理由を聞くと、ノーブラで外出するのが、恥ずかしくなったと言う。
妻の胸はCカップで、無地のシャツでもない限り、ノーブラでもそれほどは目立たないし、ふだん完全なノーブラにさせているわけでもない。
服を脱がさず、いつでも君の乳房を楽しみたい。
ほんの少し空いた時間に、揉みしだいて刺激してやりたい。
そういう形で、夫のために尽くしてくれる姿がみたい。
じつは、胸を揉むことそのものよりも、その希望を聞き入れてくれる可愛らしさが、好きだったのだ。
ワイヤーや、パッド入りの普通のブラジャーを禁止しても、チューブトップや、ブラキャミや、三角ブラなど、着ける下着はいくらでもある。
感触を阻害するから、パッドは禁止。
服によっては、乳首の形が浮き出てしまうので、多少着こなしに工夫はいるが、その努力がまた嬉しい。
もう、10年以上もそうしていて、すっかりそれが普通になっていたのだが、趣味サークルの、とくに女性には、すっかりバレていたらしい。
飲み会で、最初はひとりの男に、気になっていたんですが、もしかして着けていないんですか、振られたそうだが
ほかにも気付いていたと言う男がいて
さらに、じつは女性は、全員気付いていたと。
それで、恥ずかしくなってしまったらしい。
きっと、妻が、もう少しあけすけな性格の女なら、もっと早く指摘されていたのだろう。
気付かれてしまったものは、仕方がない。
でも、いまさらパッド入りの胸なんて、耐えられない。
ニップレスが届いた日、最初はとても恥ずかしがった。
恥ずかしくないようにするための物なのに、たしかに、しないより、しているほうが、見た目がいやらしい。
とくに、肌色以外の色のものは、まるで売春婦のように見える。
「このほうがいやらしいけど、これを人に見られることは、ないはずだろ?」
「・・・ブラすることにしたの?って聞かれたら?」
「シールで先だけ隠してますって言えば?」
「・・・・」
ノーブラくらい。
時々ノーパンにもされていることや、脱毛でパイパンにしていることがバレるわけじゃなし。
いまどき、エッチな秘密のひとつやふたつ、ない女のほうが珍しいんじゃないかとも思う。
「それにしても、みんな今までずーっと君のおっぱいに注目してたってことだよね。」
ニップレスをした胸は、少し揉み心地が悪かった。