末娘が嫁ぎ、披露宴から帰った日、礼服を脱いでホッと一息。
妻の志乃が私に、
「これで、親の役目は本当に終わりましたね、あなた・・・」
と満足げに話しかけた。
その笑顔がとても可愛く見えて、式やら披露宴やらで疲れているのに、男根が疼いてしまった。
下半身がトランクスだったから、その勃起を志乃に気付かれて、
「あなた、元気になってるわよ・・・」
と言って、トランクスの上から撫でられて、辛抱たまらない状態になった。
出会ったとき、俺は22歳、妻の志乃は18歳だった。
一瞬で恋に落ちたのは俺だけではなく、志乃も同じだったようで、俺が気持ちを打ち明けたら感激の涙を流した。
熱烈な大恋愛の末、俺25歳、志乃21歳で結婚した。
結婚して32年、再び夫婦二人の生活がやってきた。
勃起を撫でてきた志乃と二人で風呂に入った。
「あなたとお風呂に入るの、何年ぶりかしらね。」
「おいおい、銀婚式の記念旅行で、露天風呂に入ったじゃないか。」
「そうじゃなくて、お家のお風呂よ。」
湯につかる志乃の女体が、妙に艶めかしく映って、ますます勃起が治まらなくなった。
「でも、嬉しいわ。53歳の私で、あなたがこんなに元気になってくれるなんて・・・」
と言って、俺の男根を握って嬉しそうに微笑んだ。
「大恋愛の末に結ばれたんだ。当たり前だろ?」
布団の上で抱き合い、唇を重ねた。
「あの子も今頃・・・」
「まだ、二次会が終わらんだろ?」
「そうね。まだね・・・」
末の娘も今夜は夫婦として初めての夜を迎えると思うと、父親の心境は複雑だった。
志乃の乳房を揉みながら、うなじに唇を這わせ、乳首、そして女陰を広げて愛液を啜った。
長年俺が愛用したせいで、すっかり黒ずんだ志乃の女陰が愛しかった。
惚れて惚れて惚れ抜いて、そして痛いほど惚れられて一緒になった志乃だから、いまだに惚れたままで、惚れられたままの夫婦だった。
志乃の女陰を舐めながら、初めて抱いた18歳の女体を思い出していた。
大学時代は先輩やバイト先のOLなど年上の女性とばかり付き合っていた俺にとって、初めての10代、年下女性、そして処女だった志乃。
つい半年前までセーラー服を着ていた、まだあどけない可愛い志乃の顔を、俺の男根で歪ませたあの日・・・
痛くて泣いたんじゃない、嬉し涙だと行った志乃・・・
53歳になっても愛しく太たまらない志乃の女陰を、心から愛でた。
志乃が俺の男根を口に含み、歯を当てないように気遣いながら舌で亀頭を舐め回した。
18歳の志乃に俺が教えた舐め方を、志乃は今でも守っている。
志乃は、膝を手で押し広げるようにして脚を開いて、女陰を晒し、俺の男根を待つ。
これは、初めて志乃が俺に抱かれた時、志乃自ら取った体勢だった。
18歳の女の子にとって、その体勢はあまりにもはしたなく、羞恥に満ちていただろうに、俺と繋がりやすいようにと気を遣ったのだ。
それ以来、志乃はその体勢を取ってきた。
俺は、そんな志乃が可愛くて仕方がないのだ。
ゆっくりと男根を志乃の女陰に沈めていった。
志乃が深いため息のような吐息で俺を迎えた。
抱き合い、キスしながら深く交わった。
何千回もしてきた志乃との営み、毎回、深い愛情を注ぐ夫婦の交わりは、一度たりとも飽きたことがなかった。
五十路夫婦となって、営みの回数は週に2~3回になっているが、40代の頃は週に3~4回、30代までは毎日営みがあった。
志乃の乳房が揺れた。
志乃の喘ぎ声が次第に大きくなっていった。
「あなた・・・あなた・・・」
志乃がしがみつくように抱き付いてきた。
以前なら、ここで志乃を振りほどいて男根を抜き、志乃のお腹に射精していたが、志乃が閉経した今、志乃にしがみつかれたまま志乃の中にタップリと注ぎ込んでいる。
身体の奥に熱いものを感じ、志乃が恍惚の表情でまどろむ。
夫婦を味わう至福のひと時だ。
末娘が嫁いで以来、営みの回数がほぼ毎日に復活した。
57歳と53歳の夫婦が、緩み始めた身体を毎日のように交えている。
深い夫婦愛だからなのか、スキモノだからなのか・・・