私と元妻は離婚して15年の歳月が流れています。
当時結婚して10年、私38歳、元妻35歳、娘8歳でした。
元妻と私の母が折り合いが悪くて離婚したので、私と妻が憎しみあった訳では無いから、ちゃんと養育費も支払っていたし、連絡もおみつに取っていたし、たまに食事に行ったりしていましたがセックスは無く、親友みたいな関係でした。
私も妻も、再婚することなく過ごしていましたが、私は、数人の女性と割り切った関係を続けていました。
3年前、私の母が亡くなりました。
元妻と娘も告別式に参列してくれました。
この母の死と、その半年後に娘が短大を卒業して社会に出たことがきっかけで、私と元妻の関係に変化がありました。
私と元妻と娘、3人とも大人として振る舞い、それぞれが自分の立ち位置をわきまえ、自分の車を持ち、自由に行動するようになりました。
私と元妻は頻繁に会うようになり、一緒に買い物に行ったりして、第三者が見たら夫婦の時と変わらなく見えたでしょう。
当時は離婚して13年でしたから、私は今更、元妻とセックスしたいなどとは思っていませんでした。
でも、娘抜きで二人で食事するようになると、当然お酒も入ってきますから、ちょっと色っぽい雰囲気にもなります。
「お前、再婚しないのか?」
「今まで、2人の男性に言い寄られたけど、年頃の娘がいるでしょ。だから、ほら・・・」
ああ、なるほどと思ったが、2人の男に抱かれたんだろうなとは察した。
「あなたは、きっと身近な女の人にちょっかい出してたんでしょうね。」
さすが元妻、お見通しでした。
「言い寄ってきた男とは、今っも続いてるのか?」
「まさか・・・ほんの数回しかお付き合いは無かったわ。それにもう48歳のおばちゃんにだし、あなただってもう興味はないでしょう?」
と言われて、それまで感じていなかった元妻とのセックスが一瞬イメージされて、
「いや、そうでもないぞ。」
と言ったら、見つめ合って、自然とラブホへ向かっていました。
13年の時を超えて、元妻を抱きました。
「なんか、気恥ずかしいわね・・・」
元妻の陰唇を拡げて、ここに俺以外の男に陰茎が2本、入ったのか・・・と思ったら、もう妻ではないのに激しい嫉妬心が沸き上がり、51歳とは思えぬ勃起力でみなぎりました。
「生は、マズいよな?」
「あなたなら、いいわよ。でも、中には・・・」
「ああ、分かってる。外に出すよ。」
生でゆっくりと元妻の膣を味わいました。
「なんだか・・・懐かしい。昔は毎日のように、こんなふうに愛されていたっけなあ・・・」
「俺もお前のオマンコが懐かしいよ。やっぱり、気持ち良いな、お前のは。」
「誰と比べて?」
「お互い様じゃねえか?」
元妻の膣が俺の陰茎に絡みつき始めると、元妻が激しく感じ始めました。
フニッシュに向け、腰を打ち付け、元妻の胸のあたりに射精しました。
「やっぱり、夫婦だっただけあって、素敵なセックスだった・・・」
「どうする?もう一度やり直すか?」
元妻は数秒考えて、首を横に振り、
「今は、まだ・・・」
「そうか・・・」
少し、ガッカリしました。
あれから2年、元妻は相変わらず元妻のままで、時々デートして身体を交えてきました。
その元妻から、先日、別れを切り出されました。
「昔、言い寄られていた男性に、娘も一人前になったでしょうから、もう一度結婚を考えてくれと・・・だから・・・」
「ああ、分かったよ。15年前からお前とは他人になってるんだからな。今夜はベッドに誘わないよ。」
「ごめんなさい・・・」
「お前・・・」
「え?・・・」
「今度こそ、幸せになれよ・・・」
「今までありがとう・・・そして、さようなら・・・元気でね・・・」
「ああ・・・じゃあな・・・」
あっけない幕切れでした。
元妻とすれ違うように別れて、別々の方向へ歩き出しました。
振り向いたら泣きそうでしたので、振り向かず、家路をたどりました。
その夜、今までこれほど泣いたことが無いほど嗚咽しました。
母が亡くなった時、復縁を考えました。
13年ぶりに元妻を抱いた後、復縁を持ちかけて首を振られた時、
「今は、まだ・・・」
と言われて、俺はいつまで元妻を待っていればいいのだろうと思っていました。
1年、2年と過ぎて、もう五十路、それほど時間も残ってないし、早くしないと元妻がどこかに行ってしまうんじゃないかという焦りがありました。
でも、元妻が時間を稼いでいたのは、昔、言い寄られていた男性に心を寄せていたからのようでした。
どんな男性か知りませんが、元妻がこれほど待っていた男性なのであれば、どうか、これから幸せになって欲しいと思います。
本当は、もう一度一緒になって、幸せになりたかったです。
私は、元妻の幸せを願いつつ、お別れを言います。
さようなら・・・