離婚して2年、この頃、やっと心の整理がついて、離婚に至るすべての事情を受け止める事ができるようになりました。
恋人時代、離れていると切なくて、会えば激しく愛し合い、お互いの身体を貪るように交わっていましたね。
お互いの性器を舐め合う時間がやたら長くて、ふやけるほど舐め合っていました。
冷静に考えればとても恥ずかしい行為なのに、自分の性器が愛する人に弄られることが嬉しくて、恥ずかしいのと嬉しいのの区別がつかなくなっていました。
結婚して、元妻と暮らし始めて、毎晩愛し合い、お休みの日は朝から晩まで裸で過ごしたこともありましたね。
元妻に生理が来ると、お医者さんごっこで射精させてくれました。
「血圧測りまーす。」
と言って、脈打つペニスに血圧計を巻かれ、キュウキュウ締め付けられて悶絶しました。
「体温測りまーす。」
と言われて、体温計を尿道にズブリ、抜き差しされてこれまた悶絶しました。
時には、体温計を挿されたまま射精に至ったこともありました。
あんなに愛し合っていたのに、少しずつ息苦しくなっていきました。
お互い、仕事に出かけているうちは早く会いたいから、帰ると抱き合って愛し合いました。
でも、お休みの日、朝から晩まで裸で過ごしたのは最初の一年で、その後はずっと一緒にいるとイラつくようになりました。
平日はそんなことないのに、土日ずっと一緒が息苦しくなり、ゴールデン位w-くなろ長期の休みには、心が病むほどイラつく二人でした。
結婚して迎えた3度目のゴールデンウィークに、
「俺たち、一緒にいないほうがいいのかもしれないな・・・」
「好きなのに、愛してるのに、どうしてずっと一緒だとイライラするんだろう・・・」
そういって元妻が涙を零しました。
ゴールデンウィークに話し合い、このままだと決定的なケンカをして、哀しい別れを演じる予感がしてて、好きな気持ちが残っているうちに、円満に別れることにしました。
お互いの荷物を実家に送り、二人でアパートの玄関を閉じたときが、哀しみのピークでした。
3年前、明るい未来を信じて開けた玄関を、パタンと閉じて、施錠して、管理会社に渡しました。
夫婦二人でする最後の作業、市役所へ行って離婚届を出しました。
夫婦で入った二rは、市役所を出るときは赤の他人でした。
「今までありがとう。さよなら、あなた・・・」
「お互いの幸せのために、絶対に振り向かないで、前を向こうな。さよなら・・・」
背を向けた二人は、それぞれの未来に向かって歩き出しました。
あれから2年、あの別れは正解だったと思います。
でも、やっぱり元妻が好きです。
今でも一日数回、元妻の事を考えることがあります。
特にお風呂に入ってるときや、寝るとき、元妻が恋しくてたまらなくなります。
先月、絶対に振り向かず前を向こうと自分で言ったのに、会社帰りにある場所へ寄るために、元妻の職場の近くを通った時、つい、立ち止まってしまいました。
そして、振り向いてしまったのです・・・
私が見たのは・・・男性に寄り添って歩く元妻の背中・・・
元妻に背を向け、頭を振って、
「前に進まなくては・・・」
と言って、歩き出しました。
元妻は、前に進んでいました。
振り向かず歩きながら、元妻の幸せを祈りました。
さよなら、元妻・・・
元気でな、元妻・・・