元義実家が無理で離婚して3年、グループに新会社設立があって、現在独身の私は出向することになりました。
そこはかなり遠方で、おそらくはもうこの街に戻ることはないと思ったので、最後に元妻に会ってきました。
結婚していたのは4年、別れてから年に数回元妻とは会っていましたが、今年5歳になる息子とは別れてからは会っていません。
元妻とは、恋人時代によく行ってた居酒屋で会っていましたから、今回も同じ居酒屋でした。
「あなた・・・お話って・・・」
「出向が決まって、遠くに引っ越すことになったんだ。もう、戻らないと思うから、最後に一目お前に会っておこうと思ってな。」
「そう・・・もう、会えなくなるのね・・・」
「まあな。でも、俺たちはもうとっくに赤の他人だ。でも、養育費は送るから心配するな。」
「あの子には会わないの?」
「別れたとき2歳、俺の顔を覚えていないし、いつかお前が再婚したら、息子は俺の顔を覚えていないほうがいいからな。」
居酒屋を出たらもう真っ暗、
「じゃあな。」
と言ったら、元妻が俺に腕を絡めてきました。
元妻と暫し歩いて、
「ウチ、来るか?」
と言うと、コクリと頷く元妻と、アパートに帰ってきました。
「懐かしい…3年ぶりなんだね…」
「まあ、お前の荷物はないけどね。もうしばらくで、この部屋ともおさらばだ・・・」
元妻は服を脱ぐと、タンスからバスタオルを取り出し、バスルームに向かいました。
「あの頃と何も変わらない…」
そういってシャワーを浴びてました。
私もシャワーを浴び、元妻とベッドに寝て、キス、そして愛撫しながらオマンコを眺めました。
この3年で、何本のペニスを咥えたのだろう・・・そんなことを思いながら、元妻をクンニすると、懐かしい愛液の味に包まれました。
元妻のフェラ、懐かしい感触、そして、生で交わりました。
3年ぶりの交合、それは別れの交合でもありました。
私35歳、妻32歳、嫌いで別れたわけじゃなかったから、交わればそこには愛が溢れました。
夫婦だった頃と同じ腰遣いで、お互いの動きをシンクロさせて、貪る快感に酔い痴れました。
元妻の喘ぎ声、喘ぎ顔、もう見納めなんだと思うと、切なくなりました。
ぐちゅぐちゅと淫らな音を響かせながら、上り詰めていきました。
最後の精液を元妻に振り撒いて、最後のお別れセックスを終えました。
「駅まで送っていくよ・・・」
アパートを出て、並んで駅まで歩きました。
「この道も、この駅も、もう、来る用事もないわね・・・あなた、さよなら。元気でね。」
「お前もな。俺はこの街から遠くに消える。お前、早くいい男見つけろよ。さよなら。」
元妻が改札を抜け、振り返って手を振りました。
私も手を振り返すと、元妻は微笑んでホームのほうへ歩いていきました。
その後ろ姿がしょんぼりしてて、胸が軋みました。
「さよなら・・・愛しい人・・・」
そう呟いて、アパートに戻りました。
私は間もなくこの街を去ります。
元妻にも会えたし、あとは、元妻の幸せを祈るだけです。
荷造りはほぼできたので、荷物を新居に送ったら、空港に向かいます。
その時が、元妻との今生の別れです。
本当は、元妻と人生を歩みたかった・・・けれど、それが叶わないのなら、元妻と同じ生活圏にいないほうがいいと思いました。
だから、離れていく決心をしたのです。
元妻も、きっと同じ気持ちだと思うから、お互いの幸せのために・・・