定年退職後、嘱託として引き続き働いて5年、昨年、65歳でリタイアした。
リタイアしてから、思い出の地を巡っている。
先週も、20年乗り続けてる愛車アルテッツアで、東北にある温泉街に一泊してきた。
ここを訪れるのは16年ぶり、ひとり娘が大学生で家を出て夫婦二人になってから、二人で遠出するようになって、彼の地を訪れた。
3S-Gの咆哮を聞きながら6MTを掻き回し、インターチェンジを降り、果樹地帯を抜け、住宅地を通ると、川沿いにローカル私鉄の駅があり、温泉街に入っていく。
気のせいか、16年前より寂しい気がした。
懐かしい宿に着き、温泉街を散策した。
石畳の坂道が、16年前より歪み、ヒビが入っていたのは、大震災の爪痕か。
宿に戻り、ひとっ風呂浴びて、酒を飲みながら旨い料理に舌鼓。
早々と布団に入り、目を閉じた。
16年前は隣にいた女房も今は天国、16年前はこの宿で、アラフィフ夫婦が愛し合ったことを思い出していた。
イイ女だった…
色白のモチ肌、形の良い乳房、ドドメ色になったが美味しいマンコ、気持ち良かった。
女房の脚を開かせ、マンコを舐めた。
ジュルッと唾をまぶし、マン筋に沿って舐めていけば、少しずつマンビラが割れ、やがてヌルヌルの愛液にまみれた。
クリを転がせば、女房の切ない声が漏れだし、やがて喘ぎに変わり、一度クリでイク。
「あなた…早く入れて…あなたが欲しい…」
女房は俺のチンポにむしゃぶりつき、硬さを確かめると股gって腰を振った。
旅館に響く女房のヨガり声、おそらくは廊下にも漏れているであろう、悩ましきその声は、やがてうなりに変わり、白目を剥いてしまう。
女房を横たえ、正常位で味わう。
何とも柔らかく心地よいマンコが、チンポに絡みついた。
カリが白濁した愛液を掻き出し、入れれば圧縮空気が嫌らしい音と共に噴き出した。
女房が抱きつき、唇を求めるから、下を絡ませて唾液を交換した。
「中に…中に頂戴…」
女房のマンコの奥深くに、精液を注ぎ込む…
女房は嬉しそうに熱い精液を味わう。
偽りなき夫婦の愛の交合…
翌朝、食堂で朝食を食べた。
16年前、二人で温泉卵に醤油をかけて、アツアツのごはんに乗っけて食ったのを思い出した。
味付けのり、鮭の切り身、みそ汁、とても美味しかった。
帰り、温泉卵を買って、帰路に就いた。
ローカル私鉄の駅のそばに、個性的な橋があって、
「こ、懐かしいなあ…お前と歩いて渡ったっけなあ…」
と女房に言ったつもりで助手席を見たが、そこには女房の姿はなかった。
でも、天国から、
「懐かしいわね、あなた…」
と聞こえてきたような気がした。
思い出の地を巡ると、その土地土地で、女房との思い出の上書きをしているような気がした。
いたるところにいる、女房の思い出を拾い集めて、新しい思い出を上書きしている。
来年、娘一家が同居しにやってくる。
そうなれば、女房と二人きりで過ごした思い出をたどることもなくなる。
だから、せめてそれまでには、女房との思い出の地を巡っておきたい。
助手席に、女房の面影を乗せて…