女房に出会ったのは32年前、俺が25歳の時で、手土産を買いに行った和菓子屋で白い三角頭巾を被った可愛い店員が女房だった。
とても純朴そうな伊藤つかさ似で、高校生のアルバイトかと思うほど幼い顔立ちだったが、当時20歳だった。
俺は、甘いものは苦手だったが、女房に会いたくて和菓子屋に行くようになった。
その女房とコンビニで会ったときに挨拶されて、コンビニを出たところを追いかけて交際を申し入れた。
一瞬の戸惑いの後、女房は俺を受け入れてくれた。
数回目のデートで、
「甘いもの、苦手だったんですね。」
「君に会いたいから、通っていたんだよ。」
この後、誠心誠意に口説いてホテルへゆき、20歳の初々しい処女膜を切り裂いた。
女房の身体から、甘いミルクのような匂いが立ち込め、俺の男根は痛いほどに勃起していた。
女房は、勃起した男根を見たのが初めてらしく、目を見張っていた。
クンニに恥ずかしがる女房がとても可愛くて、瑞々しい女陰をいつまでも舐めていた。
バブルの頃、20歳の処女は珍しく、俺は、絶対に結婚しようと決意して、この日、ラブホを出てすぐに「結婚を前提に」と告げ、女房も受け入れてくれた。
純朴な田舎の可愛い女の子も、男根の味を覚えた頃、ウェディングベルを鳴らした。
27歳と22歳の若い夫婦は、毎日激しく愛し合った。
未成年のような見た目の幼な妻だったが、女房の身体からは発情した若いメスのフェロモンが溢れ、部屋中に充満し、帰宅すると男根がイキリ起った。
新婚の1年は、女房と二人で毎日イチャつき、毎晩乳繰り合って過ごした。
結婚して初めて経験する生の交合に、女房は身悶えして感じていた。
結婚して初めて経験した安全日の中出しに、女房は仰け反って初めて逝くことを覚えた。
結婚2年目に子作りを始め、翌年長女を、その3年後に次女が生まれた。
母親になった女房の身体からは、成熟した女の匂いがして、色気が出始めた。
大人の女の魅力を感じる匂いに、やっぱり男根は激しく脈打っていた。
いくつになっても可愛い女房が愛しくて、ついつい抱き寄せてイチャつくから、娘たちからも、
「パパって、本当にママのこと大好きなのね。」
と呆れられた。
5年前、俺たち夫婦は、まったくレスにならずに銀婚式を迎えた。
子供たちも自立していて、俺達に温泉旅行をプレゼントしてくれた。
女房とまったりとした時間を過ごしつつ、1日目の夜と2日目朝、いい年をして2回も女房を抱いた。
久しぶりに女房の良い匂いに気付かされ、抱きしめて眠った。
年を重ねると、女房の匂いで勃起する興奮ではなく、安らぎを感じるようになっていた。
そう言えば、女房の裸を見ても勃起しなくなっていて、夫婦の営みの時は、女房がパジャマの上から俺の男根をさすり、その気にさせてから裸になることが多くなっていた。
いつからか、俺より女房の方から夫婦交合を誘うことが多くなっていた。
50代になっても可愛い女房の女陰は、すっかり黒ずんでしまったが、女房に誘われれば喜んで男根を差し出していた。
その女房が亡くなって間もなく1年になる。
家の中から、女房の匂いが少しずつ消えていった。
それでも、俺は目を閉じると、何千回と抱いてきた女房の裸や女陰は目に浮かぶが、女房の匂いだけは、記憶にとどめることができない。
もう一度、女房の匂いに包まれたい。