君の縄

初めて見たとき、一見して清楚さを感じる美しいお嬢さんだった妻の真知子。
両親を亡くし、祖父母に育てられた私は26歳の時に強制的な見合い結婚をさせられたが、その相手が驚くほど美しい22歳の真知子だった。
「どうだ裕一、別嬪だろう？異存があるはずないな。嫁にもらえ・・・」
真知子と初めて会って、何度か会話を交わしただけで一か月後には祝言を挙げた。
その夜、真知子は布団の上で三つ指を突いて、
「お話はお聞きと思いますが、よろしゅうお願いします。」
と言った。
そのお話というのは、22歳には見えない女学生のような清純娘の真知子の穢れた過去だった。

真知子は、貧しい家庭に生まれたため、学業は優秀だったが高校を出たら進学は許されず、奉公に出された。
奉公と言えば聞こえは良いが、身を売られたのだ。
真知子は、その清純そうで幼げな見た目から、三つ編み姿でセーラー服を着せられ、18歳の処女喪失を撮影された。
教師役の40代の中年男に和室に連れ込まれ、清純の象徴であるセーラー服をまとったまま、パンツを剥ぎ取られ、まだ純真な秘所をねちっこく弄られ、捲り上げられたセーラー服の下の乳房を舐められ、不本意にも感じてしまう三つ編みの清純女子高生を素で演じた。
決して演技ではない無念の涙を流し、羞恥に耐えつつも中年男の見事な前戯に屈して処女の喘ぎを撮影され、快楽の波に暖まれる秘穴にイチモツを入れられ、今度は破瓜の痛みに涙した。
その動画は、修正が入れられて官能的に編集されたものはエロビデオとして、無修正で秘所とイチモツに重点を置かれた編集されたものは裏ビデオとして流通した。

真知子は、イチモツの味を徹底的に仕込まれながら、三つ編みのセーラー服がトレードマークの美少女エロモデルとなった。
男との普通の絡みだけでなく、エスカレートした作品は荒縄で緊縛されて凌辱を受けるセーラー服美少女となっていった。
決してセーラー服を脱いで全裸になることはない演出で、半裸で乳房と秘書を晒し、縄を食い込ませながら恥ずかしい責めに濡れる三つ編みの清純美少女・・・これも修正版と無修正版で編集が異なる2種類が作成された。

真知子は21歳でエロモデルを引退した。
最後の作品は動画だけでなく、写真集も出された。
大人びた真知子は、清純から清楚に雰囲気が変わり、セーラー服に卒業証書が似合うようになっていた。
山間の廃校で撮影された最後の作品は、卒業証書が入った筒を持った真知子が、宿直室で憧れの若い教師に抱かれるストーリーだった。
高校を卒業して東京に出る真知子が、隠れて付き合っていた恋焦がれた教師と最後の交合を果たすのだが、真知子はその教師に調教されていて、緊縛凌辱を受けるのだ。
古い木造の校舎の宿直室は古びた和室で、昭和30年代の雰囲気が漂った。
動画はカラーだったが、写真集はモノクロで、女学生の性交が禁忌された時代を感じさせた。
写真集も修正版と無修正版があり、無修正版は裏本として流通した。

エロモデルから引退した真知子は、三つ編みを解くと長い黒髪の清楚な美人となった。
あの、三つ編みが清純そうなセーラー服美少女と同一人物には見えなかった。
新婚初夜の夜、三つ指を突いた真知子に、
「例のもの、用意してくれたかい？」
と尋ねた。
「はい、ただいま用意します。」
と言って、真知子は寝間着を脱いで、紺色のセーラー服を着て、三つ編みにした。
22歳とは思えぬ清楚な女学生がそこにいた。
清楚な女学生の秘所は、腫れて歪んだ秘豆が剥き出て、赤らんだ秘唇が割れていた。
22歳にして、どれだけ凌辱されたら秘豆が腫れて歪むのだろう、何本のイチモツで突かれたら秘唇が赤らむのだろう、どう見ても生娘にしか見えないセーラー服の清楚な娘は、大股を開いて新郎に濡れた秘穴を晒しているのが不思議であり、その秘所の佇まいもまた釣り合わなかった。
「ああ・・・恥ずかしいです・・・」
「まだ舐めてもいないのに、濡らしてるね・・・」
「淫らな女に躾けられてしまったことは、ご存じのはず・・・」
「そうだったな・・・」
「よろしければ、これを・・・」
真知子は麻縄を手にした。
「それが、君の縄か・・・」
こうして、夫婦の初めての性宴が営まれたのは、昭和も終わりに近づいた頃だった。

俺はあと3週間で定年退職する。
定年になったら、真知子と二人で全国の旅館を巡って緊縛旅行をするはずだった。
その真知子は、もういない。
昨年、55歳の生涯を閉じた。
真知子を見送るとき、人目を忍んで麻縄を納棺した。
「真知子・・・君の縄だ・・・」
愛用の麻縄と共に、真知子は旅立った。
もうすぐ真知子の一周忌、ここに愛妻真知子の思い出を綴る。