結婚まもない頃は、ほぼ毎晩Hを楽しんでおりました。マンネリになりかけた頃、あることを思いつきました。
その時住んでいた家は町外れの新興住宅街の一角にあって、周囲はずっと遠くまで田圃に囲まれていました。梅雨が開けた7月下旬のある夜、「おい、今夜は田圃道でしよう」家内は何のことか解らず、「え?何をするの?」というので、「二人の秘め事をさ」と言うと、さすがに解ったらしく、「そんなところで?駄目よ、絶対にいや、人に見られたらどうするの、もうここには住めなくなるわ、私はいや」
と拒絶反応です。
その時想定していた場所は家からそう遠くない田圃道で、夜は真っ暗で街灯の明りも届きません。
「まあ、心配しないで、任せなさい」と二人とも浴衣に着替えて、下はノーパン、物置にあった畳表の茣蓙を一枚くるくると巻いたのを脇に抱えて、家を出ました。家内の方はしぶしぶ就いてきます。
両側の田圃は穂が出揃っていて、道にしゃがむとその陰になって、遠くからは絶対に見えません。
足元が悪いので右手で家内の手を引いて、左手には巻いた茣蓙をもって、薄ぼんやりと見える道筋を歩きます。
時代小説に出てくる「夜鷹」だな、と笑いが込み上げてきます。
丁度真ん中あたりで茣蓙を敷き、私があぐらをかいて、家内に浴衣の前を開いて私の正面に両足を開いて、抱きつくように座らせます。体位では「茶臼」というのでしょうか。
お互いすでに局所は潤って準備万端、するりと入ります。家内の
お尻を両手で抱えて引き寄せ、引き寄せしますと、お互いに当たっている部分が良くて、家内の息が弾んできます。
お互いに肩越しに、前方後方の道の奥から目を離さず、腰と腰の合わせ合いに励みます。
ものすごい興奮ですが、その一方で周辺に気をとられるので、逝きそうで逝けない状態が続きます。
家内の汗ばんだ肌からの体臭が心地よく鼻腔をくすぐります。
そのうちに、私の首に回した家内の両腕に力が入って、「もう逝きそう!」と潮を吹きました。それに合わせるように、私もず~んず~んと中へ出しました。
しばらくそのままで抱き合っていると、お互いに露出している肌のあちこちがチクチクと痒くなってきて、家内は「蚊かしら、何かに刺されたわ」と身体をはなして、首筋を掻きました。
立ち上がって茣蓙を巻いて、田圃道を戻る途中で、家内は「いややわ、あなたのあれが私の足をつたって流れ落ちるの」と、持っていたハンカチで拭きとっています。
家に戻って、二人で風呂に入って汗を流し、蚊に刺された箇所に軟膏を擦り込みました。家内は脇の下の柔らかいところを刺されたと笑っています。
最初は嫌がっていたのに、の冒険は結構気に入ってくれたようです。