順風満帆な結婚生活をしているか?
ま~大体は、そう言ったとこか。
前にも話した通り、親戚の中では、元水商売の女とあって、穿った見方をする者もいる。
昨年秋、親戚の娘が結婚するとなった。
親、兄家族にはみんな招待が来た。
俺にも来た。
でもその中に妻の名前はなかった。
それとなく兄に連絡を入れた。
妻が呼ばれない理由。
親戚として付き合いがまだ短いとの理由のようだが、それなら余計呼ぶのが当たり前、そう思った。
俺は、その親戚は妻を親戚と認めない、そう宣言したと受け止めた。
兄は、それはなんとも言えないと口を濁したが、兄の電話での様子から、おそらく俺の受け止め方に、間違いはないとの感じを受けた。
妻は仕方ないと、明るく振る舞っていたが、俺は仕事を理由に、欠席の返事を出した。
一応、悪いと思い、電話でも連絡する。
あっさりと仕方ないねと言われ、あぁやっぱりなと思った。
兄から、感情的になるなよ、そう言われた。
元は水商売だが、今は慣れないパートに悪戦苦闘してる、普通の主婦だ、沸々とその親戚に怒りが沸いてきた。
蔑まれる言われなどない、こっちから御免だ。
もう一つ。
長く一人暮らししていて、生活費、貯蓄、その他貯金以外、給料は勝手に使っていた俺。
財政再建の大蔵大臣妻の元、財政が妻に一元化され、俺は妻から小遣いをもらうように変わる。
毎月四万、多分同年代のサラリーマンの小遣いより、もらっているほうだと思う。
晩酌の酒代、つまみ代、生活費から賄ってもらってるし、妻は昼に弁当を持たせてくれるから、昼飯代もない四万。
足りなくなることはまずないのだが、自由に使っていたせいか、圧迫感は感じる。
給料前、財布の中身が数千円になると、なんか不安になってしまう。
タバコを買うくらいしか、予定がないにもかかわらず。
俺は月一か二回、仕事の仲間とちょっと飲みに行ったりする。
一度、それでかなり散財してしまい、ピンチになったが、妻に言いにくかった。
様子を察した妻は、あまり無駄遣いしないでと言いながらも、そっと一万を出してくれた。
前回、東京に旅行したことを書いた。
自営業だった妻は、驚くほど旅行と言うものをしていない。
休むと見入りが減るだけだからだ。
だから年一回くらいで旅行を話し合った。
旅行代金として月一万の積立。
まだ計画も立ててないが、今年もどこか行く予定だ。