譫言のように
「奥様や主人に悪い‥」
と言いながらも自ら足を浮かして行く。
暗闇に浮かぶ奥さんの白い下腹部‥。
私は、まるで匂いを嗅ぐように鼻先を下腹部に押し当てて行く。
「あぁ‥‥」
奥さんの恥毛を唇に挟み引っ張りながら上目使いに奥さんを見上げる。
「あぁ、いやらしい人‥」
何とも妖艶な表情を浮かべ私を見下ろして来る。
捲り上げたワンピースの裾を奥さんの手先に‥暗黙の了解のように自ら裾を掴む奥さん。
自由に成った私の手は豊満で、むっちりとした腰を掴んで行き、ググッと引き寄せる。
「あぁぁ‥」
妖しげに下腹部を揺らし股間を開き始める奥さん。
私の唇が次第に股間深くに沈み舌先を伸ばして行く。
「あぁ、だめぇ‥やはり恥ずかしいゎ」
恥じらう声とは別に私の顔に強く下腹部を押し付けて来る。
下腹部を啜る淫靡な音‥奥さんの刹那く喘ぐ息遣い。
‥ガサッ‥
何かの物音に気づき私達は一瞬凍りつき行為を止めた。
慌てて持ち上げた裾を下げる奥さん、私は反射的に奥さんをかばう体制を取った。
怯えたように私の背中に隠れる奥さん。
注意深く辺りを見回したが人の気配は無く野良犬か何かが居たのだろう、気分が萎えた私達は寄り添いながら散歩道に戻った。
別々に成った場所に戻ると、そこには妻とご主人の姿は無かった。
「何処に行ったのかしら?もしかして私達と同じ事を、この庭の何処かで‥」
淫靡な笑みを浮かべながら奥さんが私に囁く。
「ねぇ!捜してみない?」
奥さんに促され私は芝生の庭の向こうの林に向かった。
広い敷地で二人を見つける事は容易な筈もなく、もしかして既にホテルに戻ってるのかも?と思い始めた時。
「あそこに‥」
奥さんに腕を掴まれ指を指す。
木立に隠れるように二人の姿が影絵のように見え隠れしている、息を潜め場所を移動すると二人の様子が良く解った。
木に捕まり尻を突き出す妻、尻を抱くように下半身を密着させるご主人。
私は妻の姿に息を飲んだ、声を押し殺しながらも髪を振り乱し喘ぐ妻の姿‥私以外の男に貫かれ喘ぐ妻の姿‥私は例えの無い興奮に包まれてしまう。
奥さんも無言のまま私の手を掴むと再びスカートの中に自ら導いて来る。
「私にも二人と同じ事を‥して」
奥さんの手先が私の股間を世話しなくまさぐり始めた。