妻を夫である私の眼前で、他の男に抱かせる…これほどの快楽がこの世にあるでしょうか?積年の夢でした。しかし、生真面目な妻に、スワップや、単独男性との3Pの話を切りだしても、まるで相手にされませんでした。ところが、知り合いに、腕の良いマッサージ師がいるから試してはどうかと誘いを掛けると、あろうことか、二つ返事で了承したのです。その頃、妻は腰痛からくる足の痺れに妻は悩まされていて、たぶん、それが幸いしたのでしょう。妻には、性感マッサージだとは言わずに、ラブホテルに出張してくれることだけを伝えました。スワップからの話の流れを推察しなくても、ラブホテルに出張と言えば、すこしは怪しんでもよい筈なのに、妻は、そう…とだけ言って、値段の高いのは馬鹿らしいわよ、というようなことを口にするだけでした。マッサージ師は、ネットで検索したベテランのプロの男です。電話での応対も実直で、三行広告ながら、14年間、新聞に宣伝掲載を続ける老舗中の老舗だという話でした。手順としては、日時を予約し、指定のラブホテルから入室の電話を入れる。フロントには、事前にマッサージ師の来ることを知らせておく。妻は入浴をすませて待機…ふつうのマッサージから、下着を半脱ぎのオイルマッサージ、妻のほぐれ具合や、雰囲気を観て、性感に移行するという段取りなのです。マッサージ師には、その性感に移行する時、旦那さんの一言が正否の分かれ目だと、電話で強く釘を差されていました。冗談めかして…性感めいたマッサージは更年期の予防になるらしいよ、少し試して貰うかい?…ご主人、性感ではなくソフトマッサージが好評ですよ、感覚的には似ていますが…。似ているもなにも、結局、性感もソフトも、言い方が違うだけで内容は同じなのです。ここを過ぎれば、大抵の場合、指の出し入れまではいけるということでした。こんな話、つまらないでしょうか?板違いな気もしますし…