「アナタ!!」
続けて何かを言おうとする妻の唇を塞ぐ。
その日、三度目のセックスである、こんな事は新婚時にも何回かあった程度で、妻も自ら肉体を開き積極的に喘ぎ乱れて来た。
私は愛撫の最中に自分でも驚く程、冷静に妻を観察していた。
激しく身悶えるのも、つい今しがたの話が影響しているみたいで、私に触られながらも何かを想像している様子。
妻を俯せにして私は後ろに回った。
「今から俺の物じゃないのが、お前の中に入るんだよ‥ほら!想像してみるんだ」
「あぁ!イャ~ァ、そんなの想像出来ない‥」
「奥さん‥」
演技力が有るわけでも無い私は無理して声質を変え、乱暴気味に尻を、グィっと開き押し込む。
「あっ!イャ~ァ‥あぁぁ」
枕に顔を埋め低く呻き声を洩らす妻。
私の囁きに妻も想像を繰り広げているのだろうか!何時も以上に感じている様子。
「ほら!今、誰に入れられて居るのか‥お前の脳裏に浮かんだ名前を言ってごらん」
私の言葉に妻は頭を振り激しく反応する。
再三の問いかけに妻は
「あぁ!あの人‥先生よ!あぁ‥イィ~ッ」
「そうか、彼の精子を中で受け止めてやるんだよ」
「あぁ!駄目よ、それはダメェ‥お願い、中だけは止めてぇ」
異常な興奮で三度目も、そんなに長続きもせずに終わってしまう。
翌日の朝、妻は上機嫌であった、子供達を送り出し私が出勤の支度をしていると
「昨日の事は冗談よね‥本気じゃ無いわよね」
と話し掛けて来る。
私は生返事をしただけで会社に向かった。
私の頭の中では、一度で良いから、その事を現実に持って行きたいと強く思うように成っていた。
妻も興奮が醒めやらない様子で、何となく落ち着かない、私は妻が耐えきれなく成るように仕向けようと考え始めた。
妻を興奮させ、最後までは行かず中断する、そんな事を繰り返していた、それは夜だけに限らず朝の出掛けにも妻を中途半端に愛撫をした。
「この後は俺の物じゃなく、彼の若くて隆々とした物で突き上げられる事を想像するんだよ」
「あぁ、止めてぇ、もう言わないで」
日に日に敏感さを増して行く妻。
多分、私が仕事で居ない間に自慰を繰り返しているだろう事を想像しながら、私は妻が耐えきれなく成るのを待った。