今年の秋に妻と二人で旅行会社の団体旅行に参加した、集合場所で待っていると偶然にも近所のAさん夫婦と一緒になった。
互いに知り合いが居ると言う事で、なんと無く安心感を覚え旅行は楽しいものとなった。大広間で夕食が始まり私達は向かい合って座り酔いが回る程に、更に距離が接近して行った。
Aさんの奥さんは小柄で実年齢より若く写る、宴会も終わり私達はホテル内のクラブに行き再度、グラスを傾け合う。
その頃には妻同士も、すっかり溶け合い、時には卑猥な会話も混じり打ち解けて行く。
ホールには何組かのカップルが踊っていた、突然Aさんが妻を踊りに誘って来た、はにかみ躊躇う妻を、囃し立てるように私はAさんとの踊りを勧める。
堪忍したように妻はAさんに手を取られホールに、踊り慣れない妻は照れくさそうにAさんのリードに付いて行っていた。
それを私達は笑いながら見ている、何曲かの後にチークが始まり照明も一気に暗くなり、目を凝らさないと顔が見えないホール内。
私も我慢出来なくなり踊れないながらもAさんの奥さんを誘う、奥さんも既に、その気になって居たのか妖艶な表情を浮かべ二人で踊りの中に入る。
照れが混じる中、ぎこちなく踊り始める、それも暫くの間で奥さんの方から身体を私にピッタリと密着させて来た。
妻が居る中で、しかも相手のご主人が居る中で、私は急激な緊張を覚えると同時に淫靡な興奮も覚えてしまう。直ぐに私の変化に気付いた奥さんは、はにかむ様な笑みを浮かべ、アラ!アラ!と私の顔の近くで言う。
すいません‥私は恥ずかしい思いをしながら小声で謝る。
ウゥン!奥さんは笑みを続けながら自ら身体を更に強く密着させて来る。
曲が終わっても私は席に戻る事が出来ずに居ると奥さんも解って居るように次の曲が始まるまで私に寄り添って居てくれた。
再び身体を寄せ合い踊り出す、私に踊りの途中に視線を游がせ妻を探した、その妻もAさんとピッタリと身体を密着させAさんが何かを囁いてるのであろうか!Aさんの胸元で頷き時折Aさんを見上げながら、何かを否定するように顔を振っている。
私は、ハッとして奥さんの方に視線を戻した、いつの間にか私達はホールの隅にいた、私の背中を壁にするように奥さんの手が私の股間に触れて来た。
「お、奥さん!」
私は焦った、しかし奥さんの手先は、まるで悪戯をするように浴衣の上から撫でるように触れて来る。