彼女はあるポイントを探すように腰を沈めて行った。
呼吸を整えながら、獣のような呻き声をあげつつ旦那が立てた両膝を支えに
仰け反っていく。
全てが彼女に収まりかけた時
「刺さる!刺さるっ!奥まで刺ささるう~っ!」
私にはそう聞こえた。
旦那の膝を始点に夫婦の腰使いが速くなる。
上下する度、見え隠れするペニスは彼女の淫汁でテラテラと光っていた。
恥ずかしいが私の股間は小便を漏らしたかの様に下着を濡らしていた。
そして、痛い程の勃起をしていた。
二人の営みは私の事など構わず続いた・・・。また、私もそれを望んでいた
のかもしれない。
彼女のあえぎ声は獣そのものだった。雌の本性を表した元妻の悶える姿に私
は動く事さえ出来ず、見入っていた。
彼女はよだれを垂らし快感に陶酔している。
リズミカルな二人の動きが止まり、彼女が体を預けていた旦那の膝から体を
前に倒した・・・
旦那の腹に両手を這わせた瞬間、
「してぇぇぇ!」
一瞬、理解に苦しんだがクライマックスは直ぐに訪れた。
旦那が元妻の乳首を捻る様に思いきり引っ張ったのだ。
「んんんんぅぅ・・・」
失神させられ、白目を剥き崩れ落ちた元妻・・・。
女が快楽で昇天する様を他人に見せつけられた瞬間だった。
この後は覚えていない・・・。ただ、逃げるようにタクシーの中にいた。
ひとつ言える事がある。
感情や愛情での営みにはどちらかに我慢なり嘘がある。
身体的にマッチし、オスとメスになれたなら言葉では表現出来ない快楽が存
在するのだと感じた。
期待外れの私の体験談に付き合ってくれた諸兄に感謝する。