夫婦生活が30年近くも過ぎると、セックスも殆ど無いに等しくなる。
今年に入って、私は在らぬ妄想に取り付かれた。
妻の寝取られで有った。
最初の頃は、こんな妄想も、何時かは醒めるだろう!と思って居たが、事有る度に脳裏を過ぎってしまう。
しかも寝取られの相手は私の旧友と具体的に相手まで想像してしまう。
友人は数年前に奥さんを病気で亡くしていた。
そんな思いが数ヶ月も続き、私はある日に友人と飲みながら、そんな思いを友人に話してしまった。
さすがに友人は驚いて居た。
話した私も直ぐに少し後悔はしたが、出てしまった言葉を撤回も出来ずに、今の性癖を友人に伝える。
友人も躊躇ったが、奥さんを亡くしてから他に女性を作らずに過ごして来たと話す。
もし妻が、その気に成れば私は構わないから!
と友人に話す。
友人も中途半端な返事をしたまま、その時は別れた。
それから一ヶ月も過ぎた頃に、妻から友人の話しが出始めるように成る。
私が知らない所で友人は妻と接近し始めたんだと分かった。
でも妻が自ら友人の事を話すって事は未だ、そんな関係には到ってない事が分かる。
私が友人に連絡を取ると、私が居ない時に何度か家を訪ね、世間話しをしたと話す。
近々に妻と昼を食べるとも話した。
二人が確実に近づいてる事が分かる。
それから数週間が過ぎた頃に、今度は友人から連絡が入り、私の思いが変わってない事を確認して来る。
私の気持ちは激しく動揺したが、出来るだけの平静を装い、変わっない事を伝えた。
ただ何時に妻と友人が関係を結ぶのかは友人も答えなかった。
その日の夜に会社から帰った私は、妻の様子を探ったが、なんの不審な様子はなく、夕食の時に友人の話しを振ってみたが、妻は何時もと同じように答えて来る。
友人て昼食を食べに行った事は、友人からも妻からも聞いていたし、後は不審な点は何も見当たらなかった。
悶々とする中で、二人を監視したかったが仕事もあり、そうも行かなかった。
十日間が過ぎた頃に、友人から連絡が入った。
友人の話しを聞きながら身体中の力が抜けるような感覚に捕われた。
昨日に同意した妻とホテルに行ったと告げられる。
恥じらいながらも次第に大胆成って行く妻の様子を詳しく聞かされた。
友人の話しを聞きながら昨夜の妻を思い出しでいたが、何等変化の無かった妻だった。