少し早めの夏休みを取り、妻と二人で二泊のドライブ旅行を楽しんだ。
行き先は北陸方面、久しぶりでの二人きりのドライブに妻は上機嫌で有った。
その日の宿泊先も、温泉街で飛び込み。平日と言う事も有り、かなりの高級風なホテルに入った。
最上階の見晴らしの良い部屋に通され、更に妻のテンションも上がる。
部屋係の女性が出て行くと、テンションの上がった妻は私を求める仕草。
こんな事は新婚以来の事で、私もその気になり妻を抱き寄せた。
しかし、かなりのご無沙汰状態で私の物は途中で中折れしてしまい、最後まで出来ずしまい。
今夜は、たっぷりと時間が有るから夕飯も済ませてから、ゆっくりと!
妻が少し物足りなさそうに言う。
モヤモヤした気分で大浴場に行く、広々とした浴槽に、ゆったりと浸かり疲れを癒す。
贅沢な食事を済ませ二人で温泉街を散策する。
ホテルに戻り部屋に戻る前に、軽く飲もうかとホールを覗いた。
中には数名の客しか居ない、私達はボックスに座り水割りを飲んで居た。
暫くすると、団体客だろうが私達と同じ年代の男女客が来てホールの中は一気に賑わう。
ホールの中央では何組もの客が踊り始めている。
妻が私達も。
と言い出す、踊りが苦手な私だが、ここで断り妻の気分を壊すのも何かと思い、渋々ながら付き合う。
妻は踊って居る間に、かなり気分が高まったのか!私から見ても興奮してるのが分かる。
私も、それなりに気分は高まっては居たが、これ以上踊る気には成らず、部屋に戻ろうか?と言ってみる。
妻は、もう少し飲みたいと言う。
私達はボックス席を離れカウンターに座った、その時に一人の未だ若そうな男性と知り合う。
飲みながら話しをすると、出張で来て居て、このホテルに泊まったとの事。
話し方も、かなり紳士的で妻も、その内に溶け込み話しが弾み出す。
男性は近藤と名乗って居た。
話しが弾んだ時に妻が私に戻る前に、もう一度踊りたいと言い出す。
私は冗談ぽく、私より近藤さんの方が踊りは上手いみたいだから彼にお願いしてみたら?と言ってみた。
妻は直ぐに乗り気に成り彼を誘う。
気恥ずかしそうに彼が私の方を見る。
私は、お願いします付き合ってやって下さい。
と言う。
妻が彼と並んでホールに向かう、楽しそうに踊る妻、時折笑みを浮かべ妻を見つめる彼。
その様子を見ながら私は、あらぬ妄想を浮かべてしまう。