体調不良で会社を早退し、重い足取りで家路についた。いつものように玄関のドアノブに手をかけると、鍵がかかっていた。妻は日中、家にいるときには鍵をかけないのが常だったため、俺は強い違和感を覚えた。
合鍵でドアを開け中に入ると、妻の履き慣れたハイヒールに並んで、見慣れない革靴が置かれていた。
二階の寝室から微かな妻の喘ぐ声が聞こえてきた、私は静かに階段を上がり寝室へと向かった。
わずかに開いたドアの隙間から、信じられない光景が目に飛び込んできた。
ベッドの上で全裸の妻に男が腰を激しく動かし、挿入している。
妻は震える声で『先生もうダメ、逝きそう……あっ、逝くぅ……先生もこのまま出してぇ……!』と叫び、快楽に身を震わせていた。
『千絵さんのマンコ、気持ちいい……!』男はそう言ってピストンをさらに速め、そして『出すよ!』と叫ぶと妻の奥でドクンドクンと精液を絞り出しているのが分かった。
射精を終え、妻から身を離した男の顔が見えた。男は茶道教室の先生で妻を茶道教室に迎いに行った時に何度が挨拶した、あの温厚な老紳士で見覚えあった。
私は、その場から逃げるように静かに家の外へ出て、駅前の喫茶店で時間を潰していつもの帰宅時間に合わせて家に戻ると、妻は何事もなかったかのように明るく『おかえりなさい』と迎えてくれた。
そういえば、最近の妻の下着が色っぽい物が増えた気がしてた、アソコの毛も綺麗に手入れされていることにも気づいてはいた。その理由がようやく理解できた。
しかし私には妻には言って無いが寝取られの性癖があり心は意外なほど冷静だった。
私は妻と先生の関係を黙認し、その成り行きを静かに見届けることにした。