私、真美は30歳の人妻です。主人は40歳。
結婚してもうすぐ3年になります。
今に至る始まりは、主人が約2年前に単身赴任になった
事からでした。今年の10月には戻って来る話です。
主人が単身赴任になり帰省した時に主人から急な話を告げられました。
明日には赴任先に戻る最後の夜の出来事でした。
久しぶりに主人に抱かれている時でした。
「一人で寂しくないか?」という問いかけからでした。
「寂しいけど仕方ないよ。」いたって普通の気持ちを伝えました。
「俺は真美を一人にしていて心配だよ。」
「心配してくれるの?大丈夫だよ。」
「そうじゃなくて、俺が居ない間に…。」
主人は、途中で言葉を詰まらせました。
「そうじゃなくて?なに?」
「つまり、俺以外の男に声をかけられたりしないかって事。」
「大丈夫だよ。声をかけられても付いて行かないから。」
「実際、声をかけられた事は有るのか?」
「別にナンパなんかされたことは無いよ。顔見知りの人から
食事や飲み会の誘い位は有ったけどね。」
正直、その程度の誘いは有りました。
その話をした時から主人の話がある方向になっていきました。
「それで、その食事というか、飲み会には行った事は有るのか?」
「1回は、飲み会というか新年会に行ったけど。」
「その時、セクハラみたいな事は無かった?」
「無いよ。そんな集まりじゃ無いから。」
「他に誘いを受けている話は、今のところは有るのか?」
私自身は、後ろめたい気持ちもなかったので、正直に話しました。
「まだ一度も返事してないけど、会社の関係会社の人かな。」
「それって、どんな関係?」
「事務用品とか備品を入れてくれてえいる営業の方。」
「よく誘われるのか?」
「つい最近というか、2回ほど誘われているだけ。今も適当な
理由を言ってスル―してるから安心してよ。」
そんな会話をしていました。話は、そこで終わりと頭の中では
忘れていました。