妻ちかこ(周子)の元へ一通のハガキが届きました。
それは高校時代部活でお世話になった恩師の不幸の知らせでした。
あれから30年がちかこ48歳でした。
でもそこで思わぬ出会いが私にとっては最悪の出来事が待っていたのです。
お通夜も兼ね一泊の予定でちかこは出掛けて行きました。
悲しみのお通夜で思わぬ再開が、それはちかこの元カレ初体験の相手Mでした。
互いに家庭を持ち幸せな生活の筈でしたが思わぬ再開に二人は燃え上りその夜ホテルで身体を重ねたのです。
何故私が知ったのか、それは妻のスマホでしたいつもどこでも置くのですが葬儀以来持ち歩くのです風呂に入る時も脱衣所にトイレも中まで持って行くのです。
おかしい恩師宅で何かあったんだと想像出来ました。
でも確信も証拠もなく聞く訳には行きません。
それから2週間後でしたちかこがお葬式で会った女の友達ゆりこさん達と旅行へ行くと言うのです。
今まで女性友達と旅行など行った事なだなかったのです。
私ちかこの気分を害さないように快く送り出しました2泊3日の予定でした。
私はある案を思い付きましたゆりこさんです、卒アルの中のゆりこさんの電話番号を調べたのです。
実家でしたちかこの名を告げると快くゆりこさんの携帯を教えてくれました。
そして電話を掛けてみたのです本当に旅行ならよろしくお願いしますのお礼を言おうと決めていましたが答えは葬儀には行ってない連絡は来たけど行けなかったなどを聞き出しました。
逆にちかこ元気にしてますかと尋ねられる始末でした。
言葉を濁し電話を切りました。
3人で行くと言ってましたが後1人はわかりませんでした。
でもちかこのうそは確信したのですちかこはゆりこさんに根回ししてなかったのです。
それから3日後ちかこが帰って来ました。
私は旅行楽しかったかいと心とは裏腹に笑顔で迎えたのです。