妻との出会いは、大学に入学してすぐの事で、初めての飲み会の場で、
意気投合して、デートを重ねて、付き合うことに。
お互いに一人暮らしだったこともあり、しばらくして同棲をしてから、
ずっと一緒に過ごしてきたし、
お互いに初めての相手だった。
大学を卒業して、社会人3年目になる時に、
このままズルズルと行ってもとお互いに思う所があり、
別れるか、結婚するかと話し合って、結婚した。
長年していた同棲の延長という感じで、新婚当初からラブラブな感じはなく、
すでにレスだった。
子作りをしなくては…という義務感があると、余計にその気がなくなってしまっていた。
ある時、会社の後輩と飲んでいた時に、
「そんなんだったら、奥さん、誰かに取られちゃいますよ。」
と言われたが、現実味がない言葉に聞こえた。
妻から仕事終わりの連絡があり、妻をその場に呼んで、3人で続けて飲んでいた。
その後も妻に変わった様子が見られなかった事も気づかなかった原因だった。
元々、妻は俺よりも残業が多く、帰ってこられずに、会社近くのビジネスホテルに泊まるほどの仕事をしていた。
ある時、一人で妻の帰りを待つ間に、とある投稿サイト(ここではない)を見ていたら、
『これは妻なんじゃないか?』と思われる写真が投稿してあった。
顔には薄いモザイクが掛けてあるが、猿轡をして、両手はもこもこが付いた手錠をはめられて、
タイトルは『人妻調教済み(貸出OK)』とあった。
真面目な妻がそんな姿をするわけがないと思い、その時は画面を閉じたが、
妻に直接問い詰めることは出来ずに、やはり悶々とする日々を過ごした。
そして、また一人の夜に、そのサイトを見ると、アナルにディルドが刺さっている画像が投稿されていて、
しばらく考えてから、投稿主にメールを送ってみることにした。
やり取りを続けていると、主はストックしてると言って、
他の写真を送ってくれたが、女性の顔にはやはりモザイクが掛けてあった。
ピルも服用していて中出しもOKとか、3Pは経験済みだから、
複数人でするのもOKと局部のアップや男性二人がその女性を弄んでいる様子も送られてきた。
女性の下の毛が卵型に処理されているのが分かったが、
妻の裸自体をしばらく見ていない事に、その時に気付いた。
確かめるべく、妻が風呂に入っている時に、あえて一緒に入ろうとしたら、
追い出されて、身を屈めていたせいもあって、確認できなかった。
「夫婦なのに…」と思わず呟いてしまった。
そこで、仕事で疲れ、いびきをかいて寝ている所をズボンとパンツを捲るような感じで、
確認してみた。
確認できたが、確認しなければ良かった。
スマホを取り出し、何度か画像と見比べてしまった。
画像は少なくとも下の毛から確認する限り、妻だった。
想定していたよりもショックは大きかった。
だけど、確証は得られている訳ではなかったから、自分に妻ではないと言い聞かせていた。
それでも、その時の自分は妻ではない事の確証を得ようと、主さんとのメールのやり取りは続けていた。
送られてくる写真はどんどんエスカレートしていた。
女性の内ももを中心に卑猥な言葉が落書きされ、それを喜んで受け入れているような画像や
女性同士で絡み合っているようなものまで送られてきた。
そして、とうとう動画が送られてきた。
顔のモザイクはしてあったが、声は変えていなかった。
それに服装が…妻だった。
呆然としながらも、全部見てしまった。
妻が辱められて喜んでいる姿。
そして、最後に「妻である前に女よ」と妻の口からモザイクは掛けてあったが、
カメラ目線で言っているのが分かった。
言い終えた妻は、自分から撮影者に絡みに行ったところで、動画が終わった。
そのメールを最後に、主さんと連絡が付かなくなった。
そのせいもあってか、現実として受け入れられておらず、無論妻との離婚も考えられない。
どうして良いのか、分からないまま、悶々と日々過ぎていった中で、
妻から離婚を仄めかされそうな時があった。
「好きな人がいるって言ったら、どうする?」
妻は半分冗談っぽく、会話の中で聞いてきた。
続けて、「浮気をしてるって言ったら?」とも聞かれた。
「お前がするわけないじゃん。」と誤魔化したが、
すごく緊張した一瞬だった。
答え方ひとつで、離婚していたと思う。