妻の実家の近くで田舎暮しをしている夫婦です。
夫の私は県の職員で農業試験場に勤務しています。
妻の美奈子は地元の市役所に勤めています。
結婚して20年になる夫婦です。
夫の私は45歳、妻の美奈子は43歳で大学生の一人息子がいます。
息子が高校生だった頃の三年ぐらい前の話しです。
当時息子は全寮制の有名私立の高校に通っていました。
息子は中学生の時からの友達と一緒に有名私立高校に入学しました。
その友達は父子家庭で父親は妻と同じ市役所勤務で妻の上司でした。
息子の入学式の時に妻の美奈子から「私の上司の小島さん、息子の友達のお父さんなの」と紹介されました。
その時は妻の美奈子と上司の小島とが深い仲だったとは知りませんでした。
息子が入学した高校の保護者会の役員に私と小島が選ばれたのです。
役員会議には私じゃなくても妻でも良いことになっていました。
学生寮は一人部屋で快適のようでした。
初回の役員会には私が出席して、小島とは親しくなっていました。
小島は「息子が小学5年生の時に妻を亡くしましてね、父子家庭で子供を育てるのは大変でした。私の両親と一緒に生活するようになって、楽にはなりましけど母親がいないとやはり子供は寂しいみたいです。
そんな話しをしながら一緒に飲むようになっていました。
二回目の保護者会の会議からは、妻が行くようになり、小島の車で一緒に行くようになっていました。