容姿は並レベル。距離感の近さから男ウケはそこそこ。
彼女の周りは男が多く、男友達も下心があったことは知っていた。
部屋に遊びに行くと、地元の友人らしき奴らの私物があった。
「写真を見てみたい」
元カノはあっさり見せてくれた。
大体同じメンバー。
元カノの部屋が溜まり場らしい。
一人だけ部屋着(薄着)でいる写真も沢山あった。
「警戒心薄いぞ?気をつけろ」
注意すると喧嘩になりかけた。
「友達だし!」
明らかに不機嫌。気まずい空気。
その友人達と今度一緒に飲みに行く事になった。
後日、指定の場所に向かうと見知らぬ男3人と元カノが既に始めていた。
「ほんとに彼氏出来たのかよ!大事にしてもらえよ!」
「奇跡だなホント!おめー色気無いし大丈夫かよ?!」
元カノは仲間内ではイジられキャラだった。
「すいません彼氏さん。こんな事いうのもあれなんですが。こいつで勃起出来ます?」
失礼な奴らだった。
感情を抑え、大人な対応を心がけた。
「案外カワイイところいっぱいあるんすよ?」
茶化され、爆笑された。
「ああ。でも言いたい事は分かるかも!キャラじゃないパンツとか履いてますよね!ピンクとか!」
元カノが驚いたような表情で「何で知ってんの!」と聞き返した。
「部屋に干してあるし。あんな堂々と干してて何で知ってんの?はねーだろ」
「彼氏さんは心配しないで下さいね。興奮とかしないんで。うちら」
この日はこれでお開きだったが、客観的な立場でいた男一人とは仲良くなれた。
2人で飲みに行ったりもした。他の二人の男が「茶化しすぎ」という意見にも同意してくれた。
「何かあれば連絡するよ。彼氏さんは知っておいた方がいいと思うから」
その何かはすぐ起きた。