数年前のことですが、結婚して13年。当時、私は42歳、妻は38歳。小学5年生と3年生の娘がいました。
下の娘が2年生になった頃より妻は家計を助ける為に昔していた経理事務の経験を生かし、事務職として勤めに出るようになっていました。
ところが1年くらい経った頃より、残業や社員同士の付き合いと称して帰宅が遅くなることが増え、また疲れていることを言い訳にして夜の夫婦関係も拒みだしたのです。
妻を全面的に信じていた私は家計を助ける為に働き出したことに感謝こそすれ、当初、全く疑うことはなかったです。
ところが私が帰宅した時にやはり家路を急ぐ、妻が先を歩いていました。
いつもの妻の帰宅時間よりは3時間くらい遅く、携帯電話をしながらでした。娘達に電話でもしているのか思い近づくも話に夢中で気付きません。
すると電話を切り際に「愛してる」という言葉が聞こえてきたのです。
耳を疑ったのですが確かにそう聞こえたので声もかけらず、しばらく呆然としてしまいました。
少し遅れて帰宅すると妻は「今夜も残業で私も少し前に帰宅したの」と。娘達の夕食は?と聞くと「朝に用意してた」というのです。
まるで残業があることを判っていたかのように。一度、疑い出すと止まらず、全ての言動が浮気に繋がっているように感じました。
それで当興信所に相談に行ったのです。
妻の場合、退社後の行動を数日間マークすれば殆ど結果が得られるので、何日が続けて不倫調査を実施することを勧められたのですが、自宅マンションを購入したばかりで余り予算がありませんでした。
ただこの時点で良かったことは、妻に対して電話の件を問いたださず、疑っていることも悟られないようにしていたことです。
そして興信所からの指示で、もし残業や付き合いが前もって判っている日は俺に言ってくれ、なるべく早く帰って娘達と一緒に食事をするからと言いました。
すると、しばらくして明後日の水曜日に送別会があり、顔を出すので少し遅くなるという妻が言ってきました。その水曜日を指定、更新所に不倫調査をお願いしました。
結果は案の定です。
退社後、勤務先の上司らしき男と合流しラブホテルで不倫をしている事実が判明、しかも相手の自宅を特定したところ、男も妻帯者でした。
想定していたとはいえ、不倫調査報告書に記載されている事実を見せられ、やはり相当の動揺は隠せませんでした。
しかし、妻も男も絶対に許せないということで興信所の顧問弁護士を紹介して貰い、妻と相手の男に慰謝料を請求することとなり、更に財産分与や娘達の親権問題にも波及、かなり大変だったですが、最終的に妻との離婚が成立、娘達は引き取ることに。
不倫のことが娘達にも知られてしまい、娘達がかなり強く拒否したからです。浮気相手の男は離婚は免れたようですが奥様にも知られ、そのことから勤務先も知ることとなったそうです。
更に妻はこの奥様からもこちらが請求した金額の半分ほどですが慰謝料を請求された模様です。
妻は不倫してしまった結果、大事な家庭を壊し、娘達とも離れて暮らさねばならなくなり、以前の勤務先は退職、しかも殆ど金銭はなく、1人で生活していかなければならなくなり、かなり高額な不倫の代償になってしまったようです。