妻と親父

今年は母の３回忌法要もあるので家族で田舎に帰ってきました。
コロナ禍もありますが、我が家も郊外にあって田舎はもろ農家なので回りは田んぼばかりです。
妻３６歳、子供は１２歳と１０歳、実家の前には小川もあって魚を網で取って遊んでいました。
法事も終わり我が家に帰り前日になって親父も寂しい顔をし、子供たちももう少しここにいると言い出したのです。
そうなると親父も子供たちに加勢をし私も妻も折れてしまいました。
しかし、子供たちだけでいさせるわけにもいかずだったら私もと妻も言い出したのです。
少し心配なところもありましたが私だけが帰ってきました。
心配というのは親父のことで６１歳、まだまだ元気で母が入院しているときには女を我が家に泊まらせていたのです。
まあ、昔から女癖が悪く親父の唯一の悪いところでした。
そんな妻と子供がいまだに田舎から帰って来ていないのです。
妻からは時々連絡があるのですが、最初のころは子供たちがもう１日、もう１日と伸ばされ、その先は親父が風邪を引いたとか、腰を悪くしたとかで一人にして帰れないと妻が言うのです。
この間夜遅く連絡すると電話の向こうで何やら悩ましい声が聞こえていて、たぶん妻は親父に抱かれていると思いました。
私も実際には見たことはないのですが、母がまだ元気な時「お父さんの物凄いのよ。」と言っていたことがありました。
そんな親父でも女でもめることがなかったので母は許していたのだと思います。
たぶん妻が帰って来ても親父が妻を求めることはないと思いますが、妻が親父のことを引きずってまた田舎に行きたいと言わないか心配です。
妻は日曜か月曜には帰ると言っていますが、たぶん月曜になりと思います。
だってできるだけ永く居たいから、今頃は子供たちを寝かせて妻は親父の部屋で抱かれているころです。