夜の公園

2日間の予定の出張が1日早く終わった出張。　戻るのは土曜の
夜になると思ていたが週末の休みにも影響なくなり喜びました。
嫁には早く帰れると報告したところで、起きて待っている位で
報告しなかった事で大して問題ではないと思いました。
駅には8時に着きましたが、少し寄り道をして帰る事にしました。
ちょっとした居酒屋で一人飲みです。　家に一番近いコンビニで
タクシーを降り軽く買い物をして歩いて家路につきました。
鉄工所と資材置き場の間の裏路地を抜け帰っていました。
資材置き場の入口まで来た時でした。　沢山のパレットを山積みにて
何列も置いてありましたが、その山積みにしてあるパレットのどこからか
微かに物音がしました。　野良犬か？危険危険と思いながら足を速めました。
資材置き場の角を曲がりふと物音がしていた方に目をやりました。
間隔を開けて置かれてあるパレットの山。　その間に物影が見えました。
資材置き場の入口まで戻りました。　ゆっくりと物音のしていた所に距離を置いて
近づきました。　人の話し声が聞こえました。　何だ何だ？こんな所で密会か？
少し興味が湧いた私は気付かれないようにパレットの影に隠れながら
積まれているパレットの隙間から覗き込みました。　声からも分かりましたが
男と女が居ました。　なにやら興奮する会話をしていました。
「ここで脱ぐの？」「いいじゃないか。ほら。」「誰か来たら。」
「誰も来ないよ。大丈夫だよ。」　生唾を飲みました。　こんな場所でか？
後ろから見ましたが、女は積まれていたパレットに両手を突き男にバックから
入れられていました。　地面には男が履いていただろうジャージとパンツ。
そして、パレットに引っ掛けるように女性の着ていただろう服と下着類。
女だけは素っ裸のようでした。　目も慣れ様子が更に分かりました。
2人の行為は直ぐに終わりました。　終わると、お互いが見つけていた服を着て
そそくさと、その場を離れました。　資材置き場から出て行く二人が確認できました。
金網のフェンス越しから道に出た二人を目で追いました。
路地にある外灯の明かりで、二人を完全に確認できました。
それと同時に私に衝撃が走りました。　女は、嫁でした。
こんな場所でと思っていたカップルの女が嫁だった。