嫁との出逢いは、スーパーのレジでした。
私が毎日買い物をしていた店でした。ある日、新しい新人がレジ打ちをしていました。
レジの数も3ヶ所しかない規模のスーパーだったので、彼女が担当しているレジに並ぶ
こともありました。 平日は、仕事帰りに買い物をしても彼女は居ました。
週末になると、必ず居ませんでした。 休日の昼間に行くと、彼女は居ました。
数ヶ月が経ち彼女とも顔なじみとなりました。 ある晩、お客さんが後ろに並んで
いなかった事も有り、会計をしてもらいながら会話をしました。
私、和人。彼女(嫁)、真理。 その時、お互いの年齢は、私、35歳。 嫁、20歳。
和「今日は、雨だね。 明日もかな。」
真「そうですね。 気を付けて帰って下さいね。」
和「いつも週末は、昼間なんですね。」
真「はい。 掛け持ちしてるから。」
初めて交わした会話で、真理の情報が少し分かりました。
数日して、また真理のレジに並びました。 そこで、新たな情報を知りました。
和「掛け持ちって大変だよね。」
真「仕方ないけどね。 良ければ、今度店に来て下さいよ。」
和「エッ店。 どこ。」
真「○○って居酒屋でバイトしてます。」
和「何時から。」
真「金・土・日。 19時から居ますよ。 ホール係りですけどね。」
和「一度行ってみようかな。」
そんな会話をしました。 ある日、そんな話を思い出し同僚と一緒に週末の
仕事帰りに真理の言っていた店に行ってみました。 店に入りましたが、
真理の姿は確認できませんでした。 注文を繰り返す事数回、そこに真理が現れました。
真理も、ビックリしていました。 一緒に行っていた同僚も真理の驚いたテンションに
「どうした、どうした」と、状況がのみ込めず、驚いていました。
そこから、私と真理の距離が近くなりました。