この回は退屈です。すみません。
友人Kからの情報で、妻○美が泥酔させられて会社の同僚たちに身体をもてあそばれ、盗撮された画像のインタネットへの流出を知った。
ファイル共有ソフトでダウンロードした○美の画像は102枚。
幸い顔が写っているものは、1枚だけ。
身障者用といれで全裸にされ、開脚させられて撮られたものだ。
やや顔がうなだれているせいで、個人が特定されるかはかなり微妙な画像だが、本人や身内が否定すれば、それで済ますこともできそうだ。
まず、入手した画像を○美に見せることで何が起こるかを想定した。
画像のほとんどが○美であることの特徴を写していて、○美本人が見ても、もてあそばれている女が自分であることがわかるに違いない。
普段の○美の様子を見ても、特に何かに悩んでいる節もなく、○美本人は画像のような行為を受けたことについて記憶していないようだ。
何も考えず画像を○美に見せるのは、単に精神的なショックを与えるだけに違いない。
一応○美は現在の職場で活躍し、希望する企画部への転属も見えてきたところだ。
自分のキャリアアップのことを第一に考えていること、もともと人に迷惑がかかることを極度に嫌う性格からも、事を大きくする方向は嫌がるはずだ。
結果、精神的なショックを受けただけで泣き寝入りになるだろう。
「○美のためを思えば」という考えはある、しかし、それだけであると言えばそれはまったくの嘘だ。
画像を入手して数日間。
私の中で「お嬢様としてけがれなく育ち、清楚に生きてきた○美が男たちのオモチャにされ、もてあそばれている」
ということに、無性に性的な興奮を覚えているのだ。
それなら、入手した画像を最大限に使って秘密裏に何かをやってやろうと思った。
この判断はのちに正解だったことが判明する。
私は入手した○美の流出画像について詳しく調べた。
102枚の画像は大きく区別すると6種類ぐらいに分かれる。
まずは○美が私の留守中に自宅で複数の男たちからもてあそばれて盗撮されたもの。
友人Kが○美ではないかと疑った、身障者用トイレで全裸にされてヤラれていた画像。
別でzipファイルになっていたものだ。
次に、やや暗い部屋でベッドらしきものの上に全裸にされて撮られている画像。
ピンク色の背景で○美の開脚した陰部、胸、尻が撮られたもの。
居酒屋かカラオケボックスのような場所で、下着をずらされ、胸や陰部を撮ったもの。
その他は職場だろうか、胸元から乳首を狙ったものや、ムチムチの尻に浮かぶパンティラインを盗撮したようなものだ。
それぞれの画像のExif情報を見ると、やはりカメラが6種類に分かれているのが分かった。
撮影日も職場で撮られたであろう盗撮画像以外は大体同じ日に撮られている。
だが、背景がピンク色の3枚のもの以外、撮影日時はトンチンカンな日付けだった。
ピンク色の背景に○美の陰部や胸が写っている画像。
日付けは1年半ほど前だ。
どうも携帯電話で撮られたものらしい。
この3枚の画像になにか違和感を感じたが、とりあえず、撮られた時期が特定できていないものについて考えることにした。
まずは自宅で○美が全裸にされて複数の男たちにもてあそばれている画像だ。
この画像が撮られた時期についてはある程度絞ることができる。
私の不在が確定的で、突然私が帰宅する可能性がなく、安心して○美をもてあそべるタイミング。
私が1カ月、長期出張していた昨年の秋に違いない。
○美の同僚なら私が出張で不在だということを知ることは容易だ。
いや、むしろ無防備な○美のことだ。
周囲に私の長期不在を話していただろう。
○美の職場では、会議の延長で酒を飲む機会が多い。
半分仕事も兼ねているから、出席を拒めないケースが多いのだ。
まあ、人なつっこい○美のことなので、誘いは断らないだろうが。
そこで泥酔させられて、自宅に送る名目で連れ帰られ、そこでいいようにもてあそばれた挙句に盗撮されたのだろう。
しかし、男たちが一体誰だったか、半年前に配置を変えられた者のうちの誰かの可能性はあるが、はっきりとは特定できない。
次に、友人Kが私に情報をくれた、身障者用トイレで○美が全裸にされている画像だ。
私の中で、この画像が撮られた日について、なにかつながりそうな記憶がある。
○美が携帯電話をなくしたときだ。
後日携帯電話は拾われていて、手元にもどってきた。
当時は特に気にもしなかったが、携帯電話を受け取りに行った○美が、「公園で小学生が拾ってくれたんだって。なんでそんなとこにあったんだろ?」というようなことを言っていた。
「公園」
公園のトイレか?
携帯電話は、○美が公園かなにかのトイレに連れ込まれたときになくなったのではないか。
これまで○美が泥酔して同僚に送ってきてもらったのは、私が知る限り4回だ。
このうちのどれかに泥酔した○美を全裸にしてもてあそぶチャンスがあったはずだが、携帯電話をなくしたときはちょうど1年ぐらい前の夏のことだ。
そのとき○美が泥酔して帰宅したのは深夜1時ごろ。
私はすっかり自宅で寝込んでしまい、○美と一緒にタクシーに乗ってきた男がチャイムを鳴らした男で目を覚ました。
この男は○美の職場の先輩だ。
寝ぼけながらタクシーのところに行くと、泥酔して寝込み、まったく動かない○美がいた。
私は○美の先輩に
「すみません。とんでもない迷惑をかけてしまいました。タクシー代をお支払いします。」と慌てて謝った。
すると先輩は、「いや、通り道なので大丈夫です。」とだけ答え、再びタクシーに乗り込み、すぐにその場から立ち去ってしまった。
このあと私は○美を背負い、室内に運び混むと、嘔吐を始めた。
しばらく介抱すると嘔吐はおさまり、○美は再び寝込んでしまった。
幸いこの日は金曜日で、翌日は休み。
なんとか○美を着替えさせ、ベッドに寝かせたのだった。
このときだ。
そして、○美を身障者用トイレで全裸にして画像を撮ったのは、あの○美の先輩の男だ。
さらにこのことをはっきりさせ、相手の素性を知るには○美から情報を得る必要がある。
私は、○美の画像の存在を隠しながら、○美から情報を得ることにした。