(episode7)「集団痴漢の刺激」(前編)
TVでは連日、舛添都知事問題ばかりで政治に無関心な私にとっては、鬱陶しい天気の影響もあり気分が高揚する事が何も無かった。慣れない地方への出張は想像以上に私の気力体力を奪っていった。
ホテルに帰り眠りに就くまでの僅かな時間、私は彼女の事、彼女とのプレイを想い続けた。疲労は気力体力を奪う事はあったとしても、彼女への想いまでは奪う事は出来なかった。
もっともっと…。
そう、もっと多くの男達から視姦される彼女を見てみたい……
もっともっと…。
そう、もっと多くの男達から痴漢される彼女を見てみたい……
そんな想いが前回の企画の後、私の頭から離れる事はなかった。どうしたらそれが叶えられるのか?彼女はどのような反応を示すのか?私はそれをどう受け止めるのか……?そんな事をずっと考えていた。
スパの企画からは既に1ヶ月が過ぎようとしていた。彼女に会えない状況の中で、私の妄想は徐々に実現性を帯びてきた。沢山の男達が彼女に群がり、痴漢行為に及ぶような企画に向けて準備が進んでいった。
そして私は出張の合間の水曜日に彼女と会う約束をした。私の頭の中には既に企画のプランが完成していた。彼女には「刺激的なプランを考えているよ」とだけ伝えておいた。
私はその日が訪れるのを待ちわびた……
(2016/6/22)「生で見せるカップル」
~本日◯時頃、R4とM線が交差するところにあるアダルトショップに26歳グラマラスボディの彼女を連れていきます。声かけなしで視姦して下さい。すれ違い様にタッチして下さい。あまり長時間触り続けると店員に注意されるので、固まらずに順番でお願いいたします~
いつもの様にスレを立てた。ある程度の人数を期待していた私は、次々に入る問い合わせのメールに随時対応した。スレだけでも企画開催場所はある程度特定出来た為、相当な人数の参加者が予想された。
私達はいつもの駅で待ち合わせをした。高鳴る気持ちはいつも同じだった。彼女と出会ってもうすぐ1年を迎えようとしているのに、私の気持ちは出会った頃となんら変わりはなかった。
物事には必ず良い面悪い面の2つが存在する。どちらの面に目を向けるかによって、人は幸せにも不幸にもなるという。
常に会えない事は、決して良いことではないが、その事が私達の気持ちの劣化を防いでいるとするならば、それはそれで良いことであると私は考えた。少なくとも今の私は、出会った頃と変わらず幸せなのだから……。
その日は珍しく彼女が遅れた。企画予告時間を過ぎて参加者からは心配するメールが届いていた。遅れる事をレスすると、慌てないで大丈夫ですという温かいお言葉を頂き、私は少し安心した。
車の中で彼女を待ちながら駅の改札を見つめていると、行き交う人混みの中から彼女が現れた。ライトブルーのタイトミニワンピースは、彼女のグラマラスボディを一層引き立てていた。
はち切れそうな胸元、引き締まったウエスト、周囲の視線を集めるヒップが肉感的に見えた。歩く度にスカートの裾が上がってしまうため、彼女はそれを気にしながら足早に駆け寄ってきた。
『ごめんなさい!』
(すまなそうな表情が可愛い)
「久しぶり!」
『待ったでしょ~?』
(待った事など、今忘れたよ)
「そうでもないよ」
彼女が微笑んで、そして私にキスをしてきた。琥珀色の長い髪からは、彼女の甘い香りが溢れ出し車内に漂った。彼女の舌がゆっくりと私の中に侵入してきた。私がその舌を吸い続けると、次第に彼女の中からは唾液が溢れ出てきた。
その唾液は媚薬のように私を魅了し、意識が薄れていくような感覚に陥った。彼女の魅力にどんどん溺れていく自分を自覚した。
それはまるで深い深い湖の底に落ちて行くかのようだった……。
『今日はどこにいくの?』
ようやく唇を離した彼女が私を見つめ呟いた。
「あ、そうそうアダルトショップ。いつもの」
『なにするの?』
「えっと、見られる。もしかしたら触られる?みたいな…」
『離れないでね。心配だから』
「わかったよ。大丈夫だよ」
『うん!よかった!』
安心したのか、彼女が微笑んだ。
私は彼女の手を握った。
彼女も握り返してきた。
私は微笑んだ。
世間話をしながら車を走らせると10分程でT書店に着いた。普段より駐車場が混んでいた。いつもは2~3台程度しか停まっていない駐車場が、その日は15台程停まっていた。
「凄い混んでいるなぁ。みんなお前の身体を見に来ているんだな」
『はぃ……』
私は助手席の彼女にキスすると、いつものように太腿に手を差し込んだ。彼女が太腿に力を入れるのがわかった。彼女は求めるような瞳で私を見つめた。
『離れないで傍に居てね」
「わかってるよ」
車を降りるといつものように彼女のタイトミニワンピースの裾が上がっていた。裾を下ろそうとする彼女の手を取りそのまま入り口に向かった。ワンピースの裾からは彼女の魅力的なお尻が見え隠れしていた。駐車している車から、こちらを窺う視線を感じた。
視線の主達はおそらく我々が来るのをじっと車の中で、待っていたに違いない。まもなく来るであろう彼女の肢体を想像し、これから起こるであろう淫靡な世界を妄想していたに違いない。
グラマラスボディと挑発するようなタイトミニワンピースの彼女を見て、ターゲットと確信した視線の主達が、次々に車から降り私達の後に続いた。店内に入ると続々と男達の視線が彼女のボディに集まった。
私達はその視線を感じながら、手を繋ぎ店の奥に進んだ。しばらく店内を徘徊していると、1人の男がすれ違い様に彼女のお尻に触れた。それを合図に次々に男達の手が彼女を襲いだした。
男達は彼女の脇を通り過ぎる振りをして彼女のお尻を愛撫していった。その度に彼女は小さな声を上げ、つま先立ちになるように反応した。店内には20人弱の色めき立つ男達で溢れていた。
店員の事もあり、私達はなるべく同じ場所に止まらず、商品を探すかのように店内を徘徊した。男達の人数に怯える彼女は、私の手を握りしめ離さなかった。男達は先を争うかのように彼女を襲い、そしてその行為は、徐々にエスカレートしていった。
タイトワンピースの上から触れていた男達は、1人の男がタイトミニワンピースの裾を捲り上げ、生尻を愛撫した事を皮切りに、奪い合うかのように彼女の生尻に手を伸ばしてきた。逃げても逃げても男達の手が伸びてきた。
次第に彼女を囲みだし、前と後ろから挟まれた彼女はついに割れ目に手を伸ばされた。
『あっ!…ぁぅ……』
一番大事な部分を触られた彼女は思わず大きな声を出してしまった。彼女は怯え抵抗出来ず俯いていた。左手は私の手をギュっと握りしめ、右手はワンピースの裾を捲り上げTバックの生尻を触ろうとする何本の手から逃れようと必死に抵抗していた。彼女の正面に立つ男はノーガードのクリトリスを下着の上から攻め続けた。
『あっ!…うぅ…っ!』
抵抗するも徐々に敏感な部分を刺激された彼女は、抗う気持ちとは裏腹に、少しずつ足が開きだし尻を突き出し始めた。感じている事を悟られ、男達はさらに集まりだした。
5~6人に痴漢され、その周りにさらに5~6人が囲む状況に危険を感じた私は彼女の手を引き場所を移動した。しかし、移動しても移動しても次々に新しい男達が彼女を待ち構えており、彼女の性器目掛けて手が伸びてきた。
その度に彼女は歩けなくなり自分の指を噛み締め、必死に声を出すまいと我慢した。彼女の割れ目に次々に手が侵入していった。彼女はTバックを履いているとはいえ、男達の手と彼女の性器を隔てているのは僅か5mm程の紐に過ぎない。割れ目に手が差し込まれる度に、5mmの紐の脇から彼女の性器の一部がはみ出ようとしていた。
『いゃっ!入ってくるっ……』
まるでアダルトアニメの触手のように無数の手が彼女の割れ目、目掛けて侵入し続けた。ビクっビクっ!と反応する彼女は、その触手の数に怯えていた。私達は足早に移動したが、次第にその触手は彼女の胸元にも侵入してきた。
触手はタイトワンピースの胸元から侵入した。その谷間の中で蠢きながら彼女の一番感じる部分を探りはじめた。触手は直ぐに乳首を探し当てるとその先を刺激し始めた。
別の触手はフェロモンを放出し続ける性器の周りにも侵入し、その甘い蜜を吸おうと蠢いていた。蜜が溢れれば溢れるほど、触手の動きが活発になった。
『あっ……あぁ……っ』
蜜を吸ってアドレナリンが放出された触手は徐々に歯止めが効かなくなってきた。それぞれの触手は意思をもって彼女を襲い、彼女の敏感な部分で蠢き合い、彼女の身体の中に侵入しようとしていた。
コントロール不能に陥る危険を感じ、私は企画の中止を決心した。彼女の手を引き出口に向かった。出口に向かう途中でも触手達は次々に胸元や、割れ目を襲ってきた。
触手達は彼女を逃すまいと、さらに勢いを増しタイトミニワンピースの中に侵入し続けた。やっとのことで店を出て車に戻った彼女は、すっかり怯えきっていた。
「大丈夫?」
『ふ…服…引っ張られた…』
彼女は涙ぐんでいた。私を喜ばせようと選んで着てきた大事な服が触手達によって引き裂かれそうになったからだ。
「ごめんね」
そう言うしかなかった。私はコントロールが出来ない状況に彼女を置いてしまったことを反省した。この企画を計画したのは私である以上、私に責任がある。
参加者もあんなに居たら、我先にとなるだろうし、私だって同じ立場なら同じように振る舞っていたかもしれないと思ったからだ。
そんな中、帰り際にわざわざご挨拶して頂いた参加者の方や、我々を気遣って飲み物をプレゼントして頂いた方もいた。
飲み物を頂いた方には改めてお礼を言わなければと思ったが、未だ人物特定が出来ず申し訳ないと思っている。彼女もその人の事は『凄くいい人だね~、感じもよかったし~』と言ってただけに、心残りだ。
本当はこの後、野外プレイも考えていたのだが、彼女のテンションが下がってしまったことで断念した。しかし二人ともまだ刺激が欲しいと感じていた。
私達は新たな刺激を求め、再び暗闇の中に車を走らせた……。
(episode7)「集団痴漢の刺激」(後編)に続く