(episode6)「暗闇の刺激」
彼女は前回の別れ際に少し淋しそうな顔を見せた。いつまでも手を振る彼女は、バックミラーの中で少しずつ小さくなっていった……
その時私は
なるべく早く会おう。彼女の為にも……。
そう考えていた……。
だが私は彼女を裏切ってしまった。
いや、自分自身の決心をも裏切ってしまったのかもしれない。
異動先の業務は新規プロジェクトの立ち上げから運営に携わるもので、様々な仕事が山積しており、息つく暇もなく時間だけが過ぎていった。
しかも4月後半には九州出張があり、結局4月に彼女と会うことが出来なかった。環境の変化や仕事の忙しさで、淋しさを誤魔化せた私と比べ、彼女はどんな想いをしていたのだろう……。
5月に入りようやく一ヶ月半振りのデートの日にちが決まった。出張の合間の5/11だ。いや、その日しか合わせる事が不可能なくらい、スケジュール調整が難しくなっていた。
デートの日に合わせて私が用意した物がある。
水着だ。彼女の好きな赤色のビキニだ。
ビキニといっても普通のビキニではなく、所謂「マイクロビキニ」というもので、前回の企画で着たコスチュームを購入する際に、例の店で気になっていた商品の1つだった。
今回もデートの前にA駅のM'sにて、そのマイクロビキニを購入しておいた。ブラは谷間は勿論、横乳、下乳が完全に出てしまう面積しかなかった。下はさらに面積が小さいTバックであったが、元々毛の少ない彼女には特に問題はないと考えた。
私はその水着を着た彼女を早く見てみたいという欲望に襲われた。ゴールデンウィーク明けの気温では海に行く訳にも行かず、近くのスパ施設を検索した。
そして近くにスパ施設を発見した。K市にあるスーパー銭湯だ。スーパー銭湯と言ってもバブル期にオープンしただけあって、巨大な施設だ。若干の古さは否めないが、コストパフォーマンスは高いと感じた。
いつものように早速、現調に向かった。施設に向かう途中、この施設でどのような企画が相応しいかを、頭の中で色々妄想していた。ここでどう彼女を見せるのか、何をされるのか…。
K市にあるその温泉施設は田園地帯の真ん中にそびえていた。巨大な施設とともに巨大な駐車場が併設されていた。平日の昼間にも関わらず意外に駐車場は埋まっていた。施設に入ると少し懐かしさを感じる昭和の佇まいを感じた。
この日の為に、こっそり家から持ち出した水着を片手にカウンターに向かった。1300円程度で大小タオル、館内着まで付いてくる。館内着はちょっと着るのが躊躇するデザインではあったが……。
水着に着替え、テルメゾーンと呼ばれるスパゾーンに向かう。ドーム型の天井が空間の広がりを感じさせた。中央にある大型スパゾーンには褐色の温泉が満ちていた。
大型スパゾーンの周囲には5つのジャグジー、そして奥には25mプールが構えていた。平日の昼間の時間のせいか、ご年配の方々の憩いの場になっている感じだった。寝湯でくつろいだり、25mプールでウォーキングしている人が多かった。
一方でジャグジーは人も少なく企画として使うには持ってこいだと感じた。
ただ気になる点が……
スパゾーン入口の掲示板に
(Tバックなどの水着の着用はご遠慮下さい)
対策を考える必要があると思いつつスパを出た。この温泉施設に他に使えるところがないか調査するためだ。万が一スパが使えない時のリスクヘッジ策を考えておかなければならないと感じていた。
2階には大きな宴会場、レストラン、マッサージコーナー、時代遅れのゲームコーナーがあった。暇潰しに懐かしいゲームをしながら、この施設で企画が成り立つのか?と考え始めていた。
そして、そろそろ帰ろうと施設の案内に目をやったとき……
(レストルーム)
最後の望みを掛けて私はそこに向かった……
ドアを開けた瞬間……
(これは使える!いや、使わない手はない!)
そう感じた。
とてつもなく広いレストルームには簡易ベッドが100以上並んでいる。しかも照明は薄暗く、中の人の動きを把握することは困難だった。
ほとんどの人が寝ており、暗く静かなレストルームは、まるで寝室のような雰囲気で「夜這い」されるシチュエーションを妄想した。この場所はスパゾーン以上に可能性を感じた。
彼女には水着の件、温泉施設の件を伝えた。水着は、お気に入りのカラーであった事と、前からマイクロビキニに興味があったとの事で、彼女は、早く見たい!楽しみ!と言ってくれた。
(2016/5/11)「生で見せるカップル」
~本日◯時頃、K市にある温泉施設に26歳グラマラスボディの彼女を連れていきます。水着ゾーンで声掛けなしで視姦して下さい。赤のマイクロビキニを着せてます~
その日は、昼間に施設に近いT線のT駅で待ち合わせした。ローカルな雰囲気の駅だ。言葉は良くないが廃れている駅前だ。タクシーが数台並んでいた。タクシー利用客が少ないことが、運転手達の立ち話が物語っていた。
ロータリー中央にはコインパーキングがあった。使われているか使われてないのかわからない錆び付いたパーキングに私は車を停めた。
改札口まで行く。待ち合わせまでは15分位ある。改札口前のコンビニで涼みながら彼女を待つことにした。ナンネからのメールが次々に入っていたが、その時には既に募集は打ち切っていた。もう既に10人弱が参加する事になっていたからだ。
彼女には花柄のタイトミニを履いてくるようにお願いしておいた。直前に写メで選ばせてくれたのだ。私好みの服装で久しぶりのデートをしたいと言う彼女がいじらしかった。
彼女が乗っている電車はわかっていた。それでも私は何度も何度も時計を見た。ようやく電車到着を知らせるアナウンスが聞こえた。もう会える。彼女に会える。そう一ヶ月半振りに……。
彼女が現れた。
乗降客も少ないせいもあり、彼女だけしか目に入らなかった。
いつもの優しい笑顔が眩しかった。
花柄のタイトミニが眩しかった。
グラマラスボディと胸の谷間が眩しかった。
その格好で彼女が電車に乗ってきたことに少し驚くとともに、少し嬉しかった。
『久しぶり~』
「久しぶり!」
その場で抱きしめたい気持ちだったのに、私は彼女に対し、少し照れてしまった。久しぶりの彼女のグラマラスボディに目を奪われてしまったことも理由の1つかもしれない。
改札前ということもあり、私達はいつものようにキスすることはなく車に向かった。
「ごめんね、なかなか会えなくて」
『淋しかったよ~、でも会えてよかった~』
そう言って彼女は腕を組んできた。気持ちがいい…。懐かしい彼女のぬくもりだ。彼女が私の顔を覗き込んでいる。恥ずかしい。とても恥ずかしい。
一ヶ月半という時間が、彼女の顔をまともに見れないほど私を緊張させていた。
私は、車に乗ると押さえきれず彼女を抱きしめキスをした。昼間であったが、ほとんど駅前に人は居なかった。キスはどんどん激しくなり私は彼女の太腿の間に手を入れた。
吸い付くような白い肌が私の手をさらに奥の彼女の熱い部分に導いた。彼女も私の股関に手を伸ばしてきた。どんどん私の肉棒が大きくなるのがわかった。
『な…なめても…いいですか?』
「……」
私が答える前に彼女はズボンのホックを外し、ファスナーを下ろしていた。既に大きくなった肉棒の先がパンツから顔を出していた。
人が少ないとは言え、昼間である。タクシーも近くで停車している中、彼女は私の肉棒を舌先で舐め始めた。いつものように唾液が溢れ出し、肉棒を包んでいった。
舌先で裏筋から根元、そして先まで刺激するように舐め上げると、唇をすぼめながら、私の肉棒を受け入れた。まるで彼女の性器のように私の肉棒を咥えこんだ。
彼女のフェラは、どんどんストロークが大きくなり、イヤらしい音が車内に響きはじめた。彼女はさらに反り返る私の肉棒を舌と唇で攻め続けた。
このままではイカされると感じた私は彼女にこう言った。
「れ…例の水着…見る?」
『も、もう…いいの?すごくかたいよ』
「う…うん。だけど企画もあるし…」
『そっか!じゃ、見せて見せて!』
彼女は急に子供のようにはしゃぎだした。
「ジャーン!どお?」
『すご~い!わ~!!でもちっちゃい!これはみ出ない?』
「ギリ!でも大丈夫!」
『な~んでわかるの?自分が着るんじゃないくせに~』
二人でじゃれあいながら、私は今日の企画の話や、募集で来るであろう参加者のプロフィールを彼女に話した。彼女も何かを期待しているようだった。
その日は数人の参加者が見込まれた。仕事の関係でスパには行けないが、駐車場でグラマラスボディを一目だけでいいので見せて下さい!という参加者もいた。それでも 今日の彼女の服装なら満足をして頂けるだろうと確信した。
ほどなく広い駐車場に着いた。駐車場で見たいという参加者には、お互いの車種、カラーを伝えてあった。しばらくするとそれらしき車が現れた。かなり離れた場所に停車し、こちらを窺っていた。
私はもっと近くで彼女の身体を舐め回すように見て貰いたくなり、その車のすぐとなりに車を停めた。助手席とその男の運転席との距離は60cm程だ。
「隣の車の人がお前のボディをどうしても見たい!って言った人だよ」
『そ…そうなの?』
「こっち来て!」
『はい…』
彼女を引き寄せると、唇を重ねた。唇を重ねるだけで彼女が感じているかどうかがわかった。僅かに震える身体、唇の奥から溢れる唾液、そこから漏れる吐息。
私は隣の車に向けて彼女のヒップを突き出させた。当然だが、彼女のミニスカートはその状態で割れ目を隠せるほど長くはない。Tバックの細い紐が露になった。
彼女はキスしながら、先程舐め足りなかった私の肉棒を、再び触り始めた。彼女は私の肉棒が何よりお気に入りなのだ。私が少し腰を浮かせるようにすると、彼女はお許しが出たことを悟り、慌てるようにファスナーを下ろし肉棒を引き出した。
彼女も興奮しているようで、先程よりイヤらしく舐め始めた。イヤらしい音と共に、彼女は根元近くまで咥え込んだ。肉棒が喉元に突き刺さり、彼女は背を丸くするように吐き出した。
『ご…ごめんなさい…』
彼女の目から一筋の涙がこぼれ落ちた。そして彼女の口元からは、泡立つ粘液が滴り落ちた。
「いいんだよ。凄く頑張ったね!可愛いよ」
そう彼女を誉めると、私は彼女の口元を掃除してあげた。もっとイヤらしい事をしたかったが、マイクロビキニを着た彼女を早く見たいという願望もあり、私達は車を降りた。
二人で入口に向かう途中、熱い視線が彼女のお尻に注がれていたような気がした。おそらく駐車場の男は彼女の身体を舐めるように見つめていたに違いない。
その日もご年配の方々で溢れていた。ちょっと場違いな格好の彼女に、好奇の視線が注がれた。手続きを済ませ、繋いでいた手を離し男女別の更衣室へと別れた。
私はすぐに水着に着替えスパゾーンに通じる通路に向かった。スパゾーンの混み具合が気になったからだ。スパゾーンは先日と同じくらいのまったり感であった。周りを見渡すもそれらしき確証の得られる参加者は見当たらなかった。
まぁ、直に現れるだろうと私はジャグジーに浸かっていた。
しばらくして、彼女が現れた!
(凄いっ!凄すぎる!)
彼女の白い肌に映える赤いビキニは明らかに面積が小さいため、彼女の大きすぎる乳房を隠しきれてなかった。それはなんとか乳輪を隠しているに過ぎなかった。
横、下から乳房がはみ出てるだけでなく、歩く度に乳房が上下左右に大きく揺れていた。
下のTバックはさすがに最初から露にする訳にもいかず、黒レースのパレオを巻いていた。
彼女はジャグジーに居る私を見付けると、私の方に駆け寄ってきた。胸がさらに大きく揺れている。ブラから乳輪が出てないか気にする彼女は少し恥ずかしそうだった。
『着替えるとき、凄い目でみられちゃったよ~』
「だよね。その水着じゃ」
彼女は黒のパレオを外しジャグジーに入ってきた。思わず抱きしめキスをした。水中の中での抱き心地は格別だった。ほとんど布を纏わない彼女は、まるで全裸のようだった。
私は彼女を膝の上に乗せ、キスをしながらTバックのお尻を水面から出した。遠くから見るとほとんど紐だけの状態の彼女を私は愛撫し続けた。
その時、鋭い視線が彼女に注がれていた事に私はまだ気付いてなかった……。
(episode6)「暗闇の刺激」後編に続く