嫁と知り合ったのは、私が28歳の時でした。当時の嫁は、まだ学生でした(16歳)。
当時、私はコンビニバイトの生活。 そこに立ち寄っていたのが嫁でした。
1年程経った頃だったと思います。 コンビニアルバイト募集に嫁となる当時学生だった嫁が
面接に来ました。 面接・採用は店長が対応しました。 採用が決まり私とコンビを組みました。
直ぐに不審に感じました。 私が深夜業務のシフトの時は、彼女は別でしたが朝からのシフトや
未成年の勤務規定時間には平日も同じシフト時間でコンビを組んでいたからでした。
理由は、直ぐに分かりました。 高校を退学したとのことでした。
それからしばらくして、夕方上がりの時間帯で彼女と食事に行くことになりました。
そこで詳しく話を聞く事になり退学理由も分かりました。
彼女の両親は、早くに他界しており親戚にあたる叔父さん夫婦に引き取られ生活をしていました。
彼女が高校に入学してから暫くして、叔母さんが急病で他界したとのこと。
暫くは叔父さんの事も考えたが自立して仕事をする事にしたらしい。
彼女(嫁)の実情を初めて知ってからは、彼女と同じシフトの時などは少し意識をしていました。
嫁と知り合い1年が経っていました。 私も別に就職場所を探していた中でした。 幸いですが、
正社員として採用が決まる運びとなりコンビニバイトを辞めると共に嫁となる彼女ともお別れになりました。
その後は、私も新しい仕事を頑張りながら彼女(嫁)も真面目にコンビニ勤めを続けながらですが
連絡は取っており定期的に遊んだり食事をしたりして交流を持っていました。
知り合ってから2年でした。 気づけば彼女も化粧をしたり女性としての魅力も出ていました。
自然な流れでした。 彼女を嫁にしようという意識が私に芽生えていました。
彼女の育ての親である叔父さんとは、まだ顔も合わせていない状況でした。
彼女を嫁にしようという意識は私だけでまだ正式にはプロポーズもしないままの出来事でした。
彼女から深刻な相談をされました。 簡単な説明になりますが、叔父さんの事が「怖い」
「家を出たい」でした。 理由は、「夜になり寝ていると叔父さんの気配が感じる。」
「平日も叔父さんの言動が気になる。」でした。 初めて相談を受けた時は少し真剣に考えていなかったのか
「気のせいじゃないの?」 「もう少し様子を見てみようよ。」
「何か有りそうなら連絡しておいで。」 などと簡単な対応をしていました。
そんなある日、「今日時間あります?」彼女からの連絡でした。
会う約束をして、食事でもと思っていましたが、話は車の中で始まりました。
「もう無理だよ。」という一言からでした。 話を聞けば……。
確かに昨日は週末でした。 コンビニの仕事も終わり家に戻ると叔父さんは晩酌をしていたらしい。
彼女も先に風呂に入り叔父さんの居るリビングに行きいつもと同じように会話をしながら晩酌に付き合っていた。
叔父さんから「幸せになれよ。」と、普段とは違う話になったらしい。
流れで、叔父さんの横に座り晩酌をしていた。 話も弾みながら叔父さんの酔いも廻ってきたことは
分かったようでした。話の内容も変わってきていた。 「この後、どうするのか?」
彼氏の有無まで聞かれる事になった。 叔父さんから「前から、由美の事が好きだったよ。」と言われた。
叔父さんから「由美は、叔父さんの事好きか?」と聞かれ普通に「好きだよ。」と返事をしたつもりだったが
私は彼女の話を聞きながら叔父さんは別の意味での受け取りをしたのだと感じました。
叔父さに手を握られ迫られて来たと聞かされました。 抵抗するのに精一杯だったと。