以前、『妻を部下に』という題名で投稿した飯田と申します。
あれから新たな展開がありましたが、なかなか投稿出来ませんでしたが、ようやく時間も出来ましたので新たに投稿させて頂きます。
もし、興味をもって頂き読んで頂けるなら、以前の投稿が96ページ(他の方の投稿次第で97ページ以降になっていく可能性はございます。)に掲載されていますので、先に読んで頂きましたら幸いです。
妻と部下である佐藤が、身体の関係を持ったのは約2年半前の事…。
最初の頃、妻と佐藤の行為を見たい気持ちを強くもっていた。
しかし、実際に見ることは出来なかった。
理由は色々あったが、結局それが叶わないまま時は過ぎていった。
時が経つにつれて、見たいという気持ちがなくなった訳ではなかったが、半分諦めに近い気持ちだった。
妻は、私との夫婦関係を終わらせるつもりはないらしく、表上の関係は良好だった。
ただ、私との夜の夫婦生活はいつの頃からか拒否される様になり、私との性行為は無くなった…。
はっきりとは分からないが、妻と佐藤は月に1度か2度程度会っているようだった。
なぜはっきりと分からないかというと、佐藤は部署も変わり、違う事務所に異動となったからだ。
距離的に会えない距離ではなかったが、社内で会うこともなくなり、また佐藤からの電話もほとんど無くなっていったのだ。
なので、いつ会っていたかどころか、会っていたかどうかもはっきりとは分からなかった。
そして、今年2月頃の事だ。
金澤という男を接待したことで、妻を取り巻く状況が変わった。
金澤(36)は、我が社の取引会社の社長で、その会社とは昔、妻が勤めていた会社だ。
私も若い頃、上司と一緒に担当していた会社で、その縁で妻と出会い、結婚に到ったのだ。
私も妻も、先代には可愛がってもらったいたが、残念ながら先代は死去されて、今の社長に代替りしたのだ。
金澤は、我が社でも有名で、とにかくなんでも自分で決めるワンマン社長だ。ただ、仕事に関して言えばやり手で今までもいくつもプロジェクトを成功させて、先代の頃より業績も伸ばしていた。それだけに金澤の発言力は内外にも影響力は強かった。
本来の担当は佐藤なのだが、接待当日、佐藤の都合が悪くなり、先方が私を指名してきたのだ。
面識はあったものの、そんなに深い付き合いでもなかったため、なぜ私を指名したのかは分からなかったが、その答えはすぐに分かった。
30分前に予約した店に入り、金澤を待った。
約束の時間に少し遅れて金澤がきた。
金澤が来ると、料理・お酒が運ばれてくる。
談笑しつつ、金澤のお酒が進む。私は失礼が無いように押さえつつ飲んでいたが、そんな私を酔わすように金澤がお酒をすすめる。
『それはそうと、我が社のアイドルだった堀さん(妻の旧姓)は元気ですか?あっ~今は飯田さんでしたね。実は僕は彼女が在職中はアメリカに留学していてね、会った事はないだけど、今でも社内では色々な話は聞きますけどね…』
『はい、元気でやっていますよ。妻の…話ですか…?』
『ええ、仕事が出来て、美人で、真面目で、それでいて人当たりも良かったってね。
それでね今日はその奥さんの事で、実は飯田さんにお願いしたい事があって、来て頂いたんですよ。』
金澤のお願いとは、人手が足りないので妻にパートでも良いので働いて欲しいとの事だった。
元々、妻もどこかパートで働きたいと話していたので、
『実はちょうど妻もパートで働きたいって言っていたんですよ。金澤社長の会社で雇って頂けるなら、妻も喜ぶと思うので、一度妻に話してみます。』
私は前向きな回答した。
すると、
『いや、良かった。奥さんが働いてくれるならなんとかなる。いや~安心しましたよ。さあ、今日は飲みましょう。』
二人ともお酒が進んだいく…すると金澤が切り出した…
『飯田さんはこっちの方はどうなんですか?』
小指を立てて私に尋ねる。
『いえ、私はそっちはまったくでして…』
私は両手を振り、答えた。
『あっ、そうか、飯田さんは逆でしたな…ハハハッ…』
『えっ…?』
意味が分からず、疑問になる…
『佐藤くんから聞いていますよ~飯田さんも素晴らしい性癖の持ち主みたいで~自分の奥さんを寝取られるのが好きなんでしょ?僕は逆で人の女を奪い取るのが好きなんですよ。』
私は頭が真っ白になり言葉にならない。
そんな私を横目に、金澤は続ける。
『だけど、飯田さんはまだ願望を叶えてないんだよね?』
しばらく沈黙の後、私は勇気を出して寝取られを認めるように返事をした
『は…はい……。』
私は、既に佐藤に寝取られは実現していたが、実際に見ていなかったし、佐藤の事は言えなかった…。
そして、私は酔っ払っていた上、今までに積もったモヤモヤを解消するかのように自分の願望を語った。
私の話を一通り聞いた金澤は、興奮気味な私に向かって、宥めるように、
『分かった、分かった。じゃあ、奥さんがうちで働くって意味を理解したって事でいいね?今日はごちそう様でした。』
そう言い、私の肩をポンと叩き、金澤は店を後にした。
金澤と別れた後、佐藤に電話した。
『直接電話があったみたいですね?だってあの人、由香里の事好きみたいだったし、その上寝取り好きだったから、課長にもってこいだと思ってさ、ハハハッ。』
ヘラヘラしながら話している。
この態度に少しイラついた。
『これで、俺の株も上がるし、課長もよかったんじゃない?あっ、それと俺と由香里の関係は秘密ですからね!あの人プライドが高いんだから、余計な事言わないで下さいよ。これからの件は、俺は無関係ですからね。』
佐藤は一方的に話すと電話を切った。
翌朝、私は妻にパートの話をした。
妻も喜んだ様子で、トントン拍子でパートで働く事が決まり、すぐに働き始めた。
あちらの方はというと、上手く事が運んだ暁には、金澤から連絡が来る約束になっていた。
私から連絡はしないとの約束だったため、私は待つしか手が無かった…。
金澤は自分の立場を理解した人間だった。変に弱みを見せないように細心の注意を払っていたのだ。
妻の様子も、パートという立場もあり、会社行事にはほとんど参加することもなく、参加した行事と言えば、1泊2日の社員旅行くらいだった。
それでも、佐藤と浮気を続けた妻のことだ、仮に何かあっても普段と変わらない素振りが出来るだろう…。
浮気の前科があるとはいえ、いくらなんでもすぐに妻も身体を許すことはないだろうと思い、当面連絡はこないと思っていた。
しかし、私のそんな浅はかな予想はいとも簡単に覆された。
桜が舞い散る4月中旬、金澤から電話がきたのだ。
金澤からの指示は、金澤に会う事は内緒の上で、平日の午前中に、指定された場所に来いとの事だった。
指定された日時、指定された場所に、車で途中まで行き、やや遠めの駐車場に車を停めて、徒歩で向かった。
迎う道中、私の心は踊っていた。いよいよ見れるのか?妻はどんな変貌をするのか?
そんな事を考えると迎う足はより足早になった。
指定された場所に着くと、そこは2階建ての事務所の建物がぽっつんと建っていた。
1階は倉庫のようになっているようだがシャッターが閉まっている。
私は狭い階段を登り2階にあがったが、ドアの周り含めて、どこにも看板も何もなかった。
私は不安になりながらも、ドアをノックした。
ドアが開き中から金澤の姿を見て、私は安心した。
『すぐに分かったかな?』
私が頷くと中に導かれた。
中に入ると、部屋は意外に広く、真ん中に応接室セット、奥にディスクがあり、周りは商品が入っているのであろう段ボールや棚が並んでいた。端に横長にパーティションで仕切られた区域があった。
『お待ちしていましたよ。まあ、掛けてください。ここはねぇ、うちの社員でもほとんど知らない私だけの仕事場なんだ。だから、口外しては駄目だよ。』
金澤の意味深な発言に頷き
『あの…今日のご用件…はもしかして……』
『ええ。あの時した約束を果たすためにここに来て頂いたんですよ?どうですか?興奮していますか?』
『は…はい…。』
私は、素直に返事をした…
『あれだけ、真面目だの…清楚だの言われてたのはなんだったんでしょうね…?その清楚な女が……フフフッ……』
『あの…ということは…その…妻とはもう……?』
『もちろん、SEXしましたよ?なぜそんな事を……?』
私は少し不安だった部分を聞いた。
『あの…まさか…無理矢理なんてことは……?』
不安そうにしている私の顔を見ながら、金澤は笑いだした。
『ハハハッ…。これでも地場では有名な会社の代表ですよ?そんなことをすると思いますか?安心して下さい、そのようなことはありませんから。』
『話はこれくらいにしましょう。もう少しでここに彼女が来ます。』
そう言いながら立ち上がると、部屋の隅にある棚の脇に私を手招きした。
間仕切りで区切られた一角に棚の裏に入る入り口がある。
棚の裏に入ると、
『じゃあ、飯田さんはここに隠れて、この隙間から覗き見していて下さい。』
隙間を覗くと、真ん中に置かれた応接室セットが正面に見える。
私は不安そうに、
『つ、妻にばれないですかね?』
不安そうに尋ねる私に、
『こんな所に誰かいるなんて思わないから意外にばれないですよ?大丈夫ですよ、安心して下さい。』
不安は拭えなかったが、今更やめるつもりもなかった…。
私はそこに隠れて妻の到着を待った…。
棚裏のスペースは意外に広く椅子が置かれていた。
そして、椅子の側の床にはティッシュペーパーの箱まで、丁寧に用意されていた。
ここでオナニーしても良いというメッセージだと、なんだか照れ臭くなった。
そして、これから起こるであろう出来事に、更に期待感が高まり、私の鼓動は早くなった…。
そして、妻が来るときが来た。
誰かが階段を上がってくる足音が聞こえてきたのだ。