俺(トモ)が寝取られた訳でも無いしエロくは無いけど書いて見ます
大学のころ俺はナオ(♂)と言う友達の家に入り浸っていた。
お互い同じバイトをしててバイトが終わるとナオの家に寄って帰るって感じだった。
ナオがバイトが遅番の日は鍵を預かって部屋で帰りを待ってるみたいな感じで
今思えばホモと思われても仕方ないくらい一緒にいた(笑)
俺には彼女がいたがナオには彼女がいなかったこともありこんな生活が長いこと続いたが
ナオがバイトを辞め新しく始めたバイト先で彼女が出来、次第にナオの家に行くことも少なくなっていった。
ある日久しぶりにナオの家に行こうとバイト先に寄ってみた
「お疲れ~ 今日久々に寄ってって良いか?」
「お~お疲れ~ 良いぞ! でも今日バイトちっと遅くなるんだ」
「それと後で後輩と彼女も来ると思うんだけどそれでも良ければ先に行って待っててくれよ」
ちょっと悩んだが彼女とは面識あるしまぁ良いかと思い行くことに
「了解 とりあえず先行って待ってるわ」
俺は鍵を借りて適当に酒とつまみを買い込んでナオの家に向かった
まだ誰もいないと思っていた俺はインターホンも鳴らさずに鍵を開けて部屋に入った
ナオの部屋は玄関入ってすぐ廊下があって扉を開けるとLDKその先の扉を開けると寝室って感じの1LDK
親が金持ってるようでかなりの仕送りがあるらしく良い暮らしをしてた。
玄関を開けると何か女物の靴と男物の靴、彼女とナオのだと思ったが奥のほうから何か喘ぎ声のようなものが聞こえる
俺は物音を立てないようにLDKに入る扉を開けると寝室のほうから声が聞こえた
「・・・ん・・・んっ 気持ち良い・・・ もっともっと突いて」
小さかった喘ぎ声がどんどん大きくなっていく
「あっあっ あんっ いいっ いく いっちゃう・・・」
「あぁ~~~!!」
どうやら彼女は言ったようだすると男の声で
「イっちゃった? 彼氏のベットで別の男にイカされて淫乱だね~」
「俺はまだまだ だよ! ほらもっとイケよ 淫乱女!!」
「ダメッ! 今イったばかりなのに壊れちゃうよ~ いや~」
彼女はまたイったのか失神したのか声がしなくなった
「もっと締めないと俺はイカないぞ? 早くイカさないと彼氏帰ってきちゃうよ~」
男の声で彼女は我に帰ったのか
「早くイって お願い 彼氏帰ってきちゃう」
「しょうがねぇな 中に出すぞ!」
「うん 来て 一杯頂戴!」
「うぁ~~!!」
どうやら二人ともイってしまったらしい
俺はどうしたものかと考えながらリビングでタバコを吹かしていた
すると彼女がシャワーを浴びようと寝室から出てきた
「一杯でたから早く綺麗にしないと赤ちゃんできちゃうよ(笑)」
「(彼女俺に気づく) きゃ~~~~~!!」
「(男慌てて寝室から出てくる)どうした?」
「トモさん 何で?何でいるの? いつから?」
「う~ん ナオと久々に飲もうと思ってね 5分くらい前にきたよ」
「お前なんだよ! 勝手に人の部屋上がりこんでんじゃねぇよ!」
「勝手にではないしそれは君も同じだろ?」
「あぁ? 誰に口聞いてんだ つぶすぞ!」
「誰って俺のダチの彼女寝取った君にだよ 多分バイトの後輩だよね?」
「トモさん お願いします ナオくんには言わないでください」
「そうだよ お前余計なこと話したら殺すぞ!」
「ん~ 俺の口からは言わないよ でも彼女(以下アミ)からちゃんと話しな」
「それと後輩君 君もちゃんと詫び入れな」
「無理です そんなことしたら別れる事になる」
「そうだよ 言える訳ねぇだろうが! 言って何の得があんだよ! お前が黙ってりゃ言いだけだろうが!」
「アミちゃん 別れてもしょうがないような事を君はしたんだよ」
「それと後輩君 君が得になるかどうかなんてどうでもいいんだ 俺のダチが傷つくの黙って見てられる訳ないだろ?」
「いや~ 別れたくない 二度としないから お願いします 黙っててください」
「お前さっきから真面目ぶってうるせぇんだよ! 関係ないんだから引っ込んでろよ!」
男は俺に掴み掛かってきた
「関係あるよ ナオは俺の親友なんだから傷つけられたら黙ってられないんだよ」
「とにかく君たち服をきなよ でそろそろナオも帰ってくるから後輩君は帰りな」
俺は男の手首を捻り上げ振りほどいた
「お前 絶対さらってやるからから覚悟しとけよ」
男はそう言って帰っていった
「じゃ 俺は帰るからナオとちゃんと話しろよ」
「後でナオに話してないことわかったら俺から話すよ」
「・・・はい」
俺はその日はそのまま家に帰り翌日ナオに電話した
「昨日のことだけど」
「おう アミから聞いたよ・・・」
「お前が居なかったら俺ずっと寝取られてんのに気づかなかったんだよな・・・」
「ありがとうな」
「でどうなったんだ?」
「別れたよ って言うかまだこれからだけど別れるつもり」
「どうやら俺と付き合う前から後輩と酔った勢いでヤってたみたいでセフレみたいなもんだったらしい」
「あの日も俺の部屋でやりたいって後輩が言い出して俺の遅番の日に3人で飲む計画立てたんだと」
「いや~ 我ながら情けないわ(泣)」
「そうか・・・ でこれからどうすんだ?」
「バイトは辞めるよ またお前のとこで雇ってくれるかな?」
「大丈夫 俺から店長に頼んどくよ」
「で後輩は?」
「もう関わりたくないから良いわ 族とか入ってるみたいだけど根は悪いやつじゃないと思ってたんだけどね」
「わかった お前がそう決めたならそれが正しいんだよ」
「今日彼女と話したら連絡しろ 朝まで飲もうや」
「わかった ありがとうな」
ナオは半分泣きながら話した
無理もないアミちゃんは初めて出来た彼女で卒業したら結婚したいと俺に話していた程だからだ
俺は正直、後輩に殺意を覚えた
しかし第三者の俺が介入していい問題じゃない
とりあえず今日死ぬほど飲んで忘れよう そう思っていた
バイトが終わり自宅でナオからの連絡を待っていると深夜3時くらいに電話がなった
「ナオか? 話しついたか?」
「この間は舐めたまねしてくれたね先輩」
「ん? これナオの携帯だろ?誰だお前?」
「一日で忘れてんじゃね~よ 昨日俺に舐めた態度とっただろうが!」
ナオの後輩か?
「あ~ 後輩君か で何でナオの携帯から君が電話してきてんの?」
「今ナオとアミといるんだけどお前ちょっと今から来いよ」
「じゃないと二人ともどうなるかわからねぇぞ!」
俺は完全に切れた
「あ!? どこにいんだよ 二人になんかして見ろ!お前死ぬほど後悔させてやるぞ!」
「怖い怖い 良いから○○山の展望台まで来いよ」
「すぐ行く 待ってろ・・・」
俺は車を飛ばして指定された場所に向かった
今思えば警察に通報するか友人を集めるかすべきだったと思う
でもその時は完全に頭に血が上っていた
展望台に着くと数台の族車が止まってて男が5~6人、女が2~3人いた
近づくとその中にナオとアミちゃんがいた
アミちゃんは後輩に犯されている最中だった
ナオは泣きながらやめろと叫んでいた
「何やってんだ!」
「お~ きたきた 良く逃げなかったな!」
男はアミちゃんから一物を抜きズボンを上げながら俺に向かってきた
もう切れて何も考えられない俺は前蹴り→顎に肘打ち→ハイキックのコンボを決め
倒れた後輩にひたすら蹴りを入れていた
あまりに一瞬の出来事に他の仲間は呆然としていたがはっとして慌てて俺を取り押さえた
3人がかりで取り押さえつけられ俺はさすがに何も出来ずに座り込んだ
そこへ奥の方から一人の男が歩いてきた
後輩は起き上がりその男に言った
「先輩 こいつです うちのチーム舐めやがって殺してください」
男は後輩に裏拳を決めこういった
「舐められたのはお前だろ?」
俺は流石にヤバいなぁ~と思い覚悟を決め顔を上げた
「ん?」
するとそこには見たことがある顔が
「トシか?」
「あ!? トモさん!? お久しぶりです!」
「何でトモさんが?」
「まぁ いろいろあってな っつ~か悪いけど離すように言ってくれない?」
「あぁ・・・ すいません お前ら誰に手出してんだよ 離せ!」
他の男たちは何故かわからないって感じで俺を離すと下がっていった
「トモさん すいません 何があったんですか?」
俺は事情を話すとどうやら聞いてた話と違ったようでトシは激怒して後輩君をボコボコにした
「本当にすいませんでした」
「お前が悪いわけじゃないけどメンバーの教育がなってないぞ」
「それと謝るのは俺にじゃなくてナオとアミちゃんにだ 後輩君も謝らせろ」
「はい お前いつまで寝てんださっさと土下座しろや!」
「はっはい すいませんでした すいませんでした」
「さてナオとアミちゃんは連れて帰るぞ」
「それともう後輩君も懲りただろうから無茶すんなよ」
「また近いうちに飲もうや!」
「はい! 本当にすいませんでした!」
俺はナオとアミちゃんを車に乗せてその場を後にした
「ナオ、アミちゃん大丈夫か?」
「俺はなんとかな トモ ゴメンな 迷惑かけて」
「構わんよ お前が拉致られたって聞いて頭に血が上ってたけど今思えば無謀だよな(笑)」
「でアミちゃんは大丈夫? 変な男に引っかかると痛い目見るって良い教訓になったろ?」
「あのままだったらあそこに居る全員にマワされてたかもしれないよ」
「はい・・・ 本当にありがとうございました」
「わかれば良いけどちゃんとナオにも誤んなよ」
「ゴメンね ナオくん 私馬鹿で・・・ 嫌われても仕方ないよ ゴメン」
ナオは無言でアミちゃんの肩を抱き頭を撫でていた
しばらくしてナオが口を開いた
「そういえば 何であのおっかなそうな男知ってんだ?」
「あぁ あいつは昔のバイトの後輩なんだよ」
「って言っても半年くらいしか居なかったけどな」
「客と喧嘩してバイトが長続きしないらしいんだけどうちでは必死に頑張っててな」
「弟みたいに憎めないやつで色々とフォローしてやってるうちに仲良くなったんだよ」
「結局、就職先が見つかったとかで辞めて行ったけど俺を慕ってくれて今でもたまに飲んだりしてんだ」
「そうか~ しかしラッキーだったな~ トモの知り合いじゃなかったら3人終わってたな」
「確かにラッキーだった! こんな目にあってラッキーってのも変だけどな(笑)」
「そういや昔ナオのバイクパクられた時俺が知り合いに頼んで見つけてあげたろ?」
「あの時の知り合いがトシだよ チーム総出で探して犯人に修理までさせて返してくれたんだよ」
「そうなんか!? お礼良い忘れた」
「俺が酒奢っといたから良いよ」
「で二人はこれからどうするの? 別れるの?」
分かれたくないって顔でアミちゃんはナオを見てる
「いや もう一度頑張って見るよ」
「えっ・・・」
「確かにアミは馬鹿なことやったけどあんな奴に気持ちまで持っていかれるわけないし騙されてただけだと思う」
「これからは俺がしっかり見張っとくから大丈夫! なっ?」
「ぅぅぅ・・・ はぁぃ・・・」
「そうか 頑張れ」
俺たちはそのままナオの家で朝まで飲んだ
ナオは殴られて口が切れまくってたのにガンガン酒飲んでた
きっと酒で全てを洗い流そうとしたんだろう
あれから5年
俺たちは就職して別の土地で過ごしている
遠く離れて滅多に会うことは出来ないが今日は久しぶりにナオが俺の横でガンガン酒を飲んでいる
その横にはそれを微笑ましく見つめるアミちゃんがいる
まるであの日のように
だがあの日と今日の酒は違う
二人は結婚を決めた
今日の酒は二人の門出を祝う祝福の酒だ
俺はそんな二人を見ながらあの日のことを思い出していた
以上 エロくなくてすいません