帰ってきたヒロコを抱いた。と、言うより、犯したと言った方が正しかった。
ホステスをしていると言う後ろめたさなのか、誘いには必ず応じてくれてたのに、初めてエッチを拒んだ。
「ごめんなさい、今日はホントに疲れてるの。」男がヒロコを寝取ったのは本当だった。
夫婦の仲でさえ絶対に許されない、愛も優しさの欠片のない欲望と傲慢と失意な行為、いや、レイプだった。
男にガンガンに突かれて淫乱に悶えているヒロコの姿を想像し、身も心もあの男に奪われた事が悔しくて、激しく突き、挿入の角度、深さ、早さを変えても、ヒロコは人形のように無表情だった。
男が言う、悶える事もなく締め付ける感覚もなかった。
射精感が込み上げてきたとき、これが、ヒロコとの最後のSEXかも知れないと思い、ヒロコの一番嫌いと言っていた顔射を初めてした。
終わった後、ヒロコは顔の精子を拭き取りながら「終わり?」と言いい、見下したような目をした。侮蔑したヒロコの目はわたしの心に突き刺さった。
射精をし冷静になった私は自分のやってしまった最悪な行為を後悔した。
「ヒロコ、ゴメン。でも、浮気しただろう?同伴した男に抱かれたのか?」ヒロコは焦ったように「えっ?何言ってるの?」「身体がそう言っているよ。アイツじゃなきゃダメだって。ヒロコを愛してるから分るよ。ホステス始めた時から客とこうなるのは覚悟していたよ。もう遅いかもしれないけど妊娠だけは気を付けてくれ。どんな事があっても、ヒロコとは絶対に別れないから。」
ヒロコは黙って浴室に向かった。
本当に細く細く繋がっていた私とヒロコとの糸を自分で切った瞬間だった。
次の日、ヒロコは13時ごろ、「同伴だから」と言って出て行った。
ヒロコの後姿を見て、もう、この部屋に戻って来ないような気がした。
これから、あの男とSEXするんだと思うと胸が張り裂けそうだった。
そして、何度も何度もヒロコがあの男に妊娠させられるところを想像しながら抜いた。
そして、ヒロコからメールが、「今晩、店に必ず来て、話があるから。」
「あ~あ、別れ話か」と最悪の、いや、当然の事態を想像し途方に暮れた。
ヒロコと男の2ショットを見たくなかったので、あれやこれや色々なシチュエーションを考えながら時間を潰し、閉店30分前に店に行った。
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夫婦なんて血の繋がりもなく、信頼や尊敬を失うと如何に脆いかを身を持って体験しました。