大学の頃私と彼女は彼女の家で半同棲状態でした
ある日些細なことから喧嘩して彼女は家を飛び出した
私は彼女を追いかけ「夜は危ないから俺が出ていくお前は家にいろ」と彼女を家に連れ戻し自分の家に帰った
家で「俺から謝って早く仲直りしないとな」と一人考えながら彼女に電話するか今から家に行くか悩んで結局彼女の家に行くことにした
バイクを30分程走らせて彼女の家についたがインターホンを鳴らしても応答がない
合鍵を使って中に入ると彼女の姿はなかった
駐車場には彼女の車はあるし歩いてどこかに行ったのか?
近くの友達の家か?
当時は携帯もなく彼女の友達の連絡先も知らず探すすべがなく
ただ彼女の帰りを待つしかなかった
朝までの時間があんなに長く感じたことは無い
空が明るくなった頃彼女が家に帰ってきた
彼女は俺がいることに驚いた様子で「なんでいるの?」と尋ねた
「謝ろうと思ってきたら居なかったから心配で待ってた」と話すと「そうなんだ…」と困った顔をした
「どこに行ってた?」と尋ねると「友達と海を見に行ってた」と彼女
俺「車持ってる友達いたっけ?」
彼女「うん」
俺「そうか」
彼女「友達 今から部屋にくるんだ…車近くのコインパーキングに停めに行ってるの…だから…帰ってくれる?ゴメン」
俺「そうか…わかった じゃまた連絡するよ おやすみ」
彼女「うん…おやすみ」
俺は何も疑わず彼女の家を出た
アパートの階段で男とすれ違ったが朝帰りか~ぐらいしか思わなかった
駐車場でバイクにまたがって帰ろうと思ったが鍵がない
彼女の部屋に忘れたらしい
女の子とはすれ違ってないしまだ彼女一人だと思い鍵を取りに戻った
階段を登り彼女の部屋の階に着くとさっきの男が彼女の部屋に入っていったのが見えた
目の錯覚か?と思ったがやっぱり彼女の部屋だった
俺はしばらく事態を把握できず彼女の部屋の前に立ち尽くしていた
しばらくして彼女にも男友達くらいいるだろうし中で話をしてるだけかもしれない
女友達だと勝手に思い込んでたのは俺だし間違いを起こすような彼女じゃないと都合の良い答えを導きだしインターホンを押そうとした
すると「あっ…あっ気持ち良い…」と微かに彼女の声が聞こえた
俺はそっと合鍵を使ってドアを開けた
足音を立てずに近づくとバックではめられてる彼女がいた
彼女「あっあっ~気持ち良い!!もう友達には戻れないね」
男「ずっと好きだったんだ!!最高に気持ち良い!!」
俺はそっと部屋の電気をつけた
二人は驚いてこっちを見た
男は驚いた拍子に中でイッたようだ
その時の二人の顔は忘れられない
しばらく二人は呆然としてたが彼女は中に出された事に気づいて慌てて男から離れて男を怒っていた
男は「ゴメンゴメン」と彼女に謝っていた
俺は「おいおい…あやまる相手間違ってないか?」と妙に冷静に突っ込んだ
それを聞いて二人は慌てて俺に謝ってきた
寝取られて愛が深まるとか怒りがこみ上げて相手をボコッたとか聞くけど俺はそうではなかった
運命の相手と信じてたけどその愛する人が他の男に抱かれて喜んでるのみたら千年の恋も冷めるね
「とりあえず合鍵返すね 荷物は捨てといて」
「今までありがとう サヨナラ」
と告げて帰ろうとした
彼女は「別れたくない 魔が差した ゴメンなさい」とお決まりの台詞を並べたが無視して帰ろうとすると彼女の股間から男の精子が垂れてきた
「中に出すのは俺が最初って約束で結婚までゴム着けてって言ってたよな?」
「生でしてたんなら結婚する気なんでしょ?今日危険日だよな?妊娠おめでとう」と言って家を出た
その後何度も連絡あったり家に押し掛けてきたが全て無視した
後日、彼女の友達(俺のバイト仲間)から連絡があって彼女もお前も様子が変だけどどうしたの?って聞かれた
俺は事の次第を話すと相手の男に心当たりがあるらしい
どうやら俺の昔の彼氏の友達らしい
そいつは彼女に気があったが友達の彼氏だからと気持ちを抑えていたようだ
彼女が友達と別れたと聞いてアタックしたが彼女は俺に気があったのでフラれてしまった
それでも彼女と俺が別れるのをずっと友達を演じながら待っていた
そこに彼氏と喧嘩した彼女から気晴らしにドライブ連れていってと連絡があり舞い上がってしまったのだろうとの事だった
俺「その上部屋に呼ばれて二人きりになったらまぁやるよな(笑)」
友達「そりゃやるよね(笑)」
「そういや あんた手を出さなくて良かったね」
俺「なんで?そんな強いの?」
友達「相手警察官よ 捕まるわ(笑)」
俺「警察官が人のもの取っちゃいかんやろ~(笑)」
友達「いかんよね~(笑)」
とある意味落ちがついて気持ちもちょっと晴れた
その友達には感謝してる
大学を卒業してから数年後、久しぶりにバイト仲間が集まって友達から彼女のその後を聞いた
やはり彼女はあの時妊娠したらしく奴と結婚したそうだ
しかし未だに俺に未練があるらしく友達に連絡先を聞いてくるらしい
「やっぱりあの人が私の運命の人だった 離婚して彼と結婚したい」とずっと言ってるそうだ
俺も今は素敵な彼女がいてもうすぐ結婚する
彼女に未練は無いので寄りを戻す気なんて全くない
俺はあの出来事で寝取られに目覚めたり女性不振になったりなどなく何も変わってないと思っていたが一つあった
警察官が大嫌いになった(笑)