私42歳 妻は36歳 セックスの回数もだんだん減って、子供もいるので、なんとなくお互いお父さんとお母さんになっていたと思います。
でも、妻は子供の幼稚園のお父さん連中から「○○さんの奥さん、可愛いね」と言われるほど、私が言うのもなんなんですが、結構可愛いタイプです。
元モー娘。の安倍なつみさんみたいな感じです。
最初にそれに気づいたのは、幼稚園の娘とテレビを観ていた時でした。
録りためていた映画を観ていたのですが、洋画でセックスシーンになり、娘の手前、慌てて止めたのですが、娘が言ったんです。
「ママとおんなじ声だぁ」
え?と思いました。
その映画のシーンで女優が出していた声というのは、いわゆる「あん、あぁん」という、あの声です。
普通なら自分と妻のセックスを見られたのかと思うでしょう。
でも、違うんです。
妻は子供ができてから、子供に聞かれたくないからか、ほとんどセックスの時に声を出さなくなりました。つけ加えて言うと、マグロに近い状態です。
だからこそ、私は引っかかりました。
「ほのちゃん、どこで聞いたの?」
「う~ん、わかんない」
「ママが言ってたの?」
「うん」
「どこで?」
「う~ん、わかんない」
娘は本かなにかを読みたいのか、私の質問にははっきり答えませんでした。
私もその時はそれ以上追求しませんでした。
ただ、どこかモヤモヤした気持ちを残しながら。
すべてがわかったのは、それから2ヶ月ぐらい経ってからです。
公園に行こうと、とある日曜日、娘と歩いてると、
「あ、たいき君パパだぁ~」
と娘が駆け出しました。
たいき君パパのことは私も知っていました。
30歳ぐらいでいわゆるイケメン。私にはちょっとチャラそうなイメージでしたが、挨拶もするし、さわやかな雰囲気。飲食関係に勤めていると聞いたことがあります。
簡単にたいき君パパと言葉を交わし、娘と公園に向かうと、娘が私に言いました。
「たいき君パパ、お医者さんなんだよ」
「え?違うはずだよ」
「でも、お医者さんなんだもん」
「どうして、ほのちゃん知ってるの?たいき君に聞いたの?」
「ううん、たいき君パパが言ってた」
「たいき君パパと話すことあるの?」
「うん」
幼稚園の送り迎えの時だろうかと私が考えていると、
「たいき君パパ、おうちに来たから」
と娘が言います。
え…?
「たいき君パパがおうちに来たことあるの?」
「うん、あるよ」