月末は自分の仕事も忙しかったが前日までにやり繰りし、子供を預け、妻の勤務先に向かった。
途中、牛丼屋で腹ごしらえし、妻の会社の定時(6時半)前に到着した。会社の横の駐車場に妻の
軽自動車があるのを確認し、斜め向かいのコインパーキングに車を止め、暫く状況を観察していた。
7時前後になると、従業員と思われる人たちがパラパラと出てきて、駅に向かって歩いている人や
車や原付で帰宅する様子が見受けれれたが、妻は出てきておらず、当然 車も止まったままでした。
それからの時間は異様に長く感じ、感覚的には5分が1時間に思えた。社内で何か起きているのでは
と思うと、イライラし、じれったく 何とも言いようの無い気分でした。私はタバコを吸いませんが
車内ではタブレットのガムを噛んでは捨てを繰り返していました。そして7時半頃に2階の事務所の
明かりが消え、一瞬 嫌な予感はしましたが、程なくしてグレーぽいスーツの50代くらいの
おじさんと妻らしき女が駐車場に歩いて行きました。車に向かう横顔を見ると、普段はあまり
ポニーテイルの様な髪型はしないのですが、髪を結んでいる妻でした。そして自分の車には乗らず
2つ隣のシルバーのプリウスにおじさんと乗り込み、大通りの方向へ車を走らせました。
私は心臓がドキドキし焦りましたが、ペットボトルのお茶を一口飲み、少し気持ちを落ち着かせ。
プリウスを尾行することにしました。