妻の両乳首には、円形の銀色に輝くピアスが、大胆に飾られておりました…
妻「これをたつやに見せるのだけは…お許しください…」
sさんは、その言葉を聴き、前後に動かしていた腰の動きを止めて、耳元で囁きます。
「そうか。だったらたつやさんに家から出てもらうか?」とsさんの問いに、妻は一瞬躊躇はしたものの、
「たつやに見られるくらいなら…」
と涙ぐんだ表情で彼の問いに答えました。
私は、目の前の受け入れられない現実から目を背ける様にゆっくりと階段をあとにして、リビングのソファーに倒れ込みました…。
心のどこかでは、(妻は私の為にあんな事を…)とsさんと知り合う前の妻の言葉を信じたい気持ちでいっぱいでした。
それから30分程経った頃、リード繋がれたままの姿で二人は私の元へ現れました。
ただ1つ違う点は、ピンク色のポロシャツから、うっすら見える乳首には、あの存在感のあった輝いてる物はなく、下には何も纏わない姿の妻が目の前に来ました。
sさん「たつやさん。ユキからあなたに伝えたい事が有るそうです。」
妻「 …」
沈黙が続きます。
妻「sさん…たつやと二人きりで話したいです。」
sさん「わかった。いいよ。私は外にきらしたタバコを買いにでます。」
妻「ありがとうございます」
sさんは、そう言うと、そそくさと外へ出ていきました。
その姿を見送ったのを確認した妻が
「たつや…ごめんなさい。…」
私は、妻から出てくる言葉を1つ1つ噛みしめながら、聞きました。
妻は続けます。「あなたの事が好きだから…1週間で良いの…家を空けてもらえないかな?」
その言葉を受け私は、彼女を強く抱きしめました。
そして「今言った君の気持ちを信じたい。俺も君を愛してる。だから何も言わず君に従います」と、冷静な振りをして実は動揺を隠すのに必死でした。
それから暫くして、sさんが戻ってきました。
sさん「たつやさん、彼女から聞きましたか?」と、私の顔色をうかがってきます。
私「妻からきました。家をよろしくお願いします」と言うと、sさん「毎晩電話はさせますから」と嬉しそうな笑みを浮かべて言いました。
そして私は、その晩家を後に、近所のビジネスホテルへと、向かいました。