あれは大学生のときであった。
新宿で大学の友人と昼飲み会に参加し、すっかり出来上がってしまった俺は、なんだか家に帰るのも
億劫おをになり、そのとき一緒に小田急線で帰る友人のアパートに、無理言って泊めてもらうことにした。
駅から2分くらいの友人アパートに着いたのは5月中旬の夜6時ころだったと思う。
ひまで時間をもてあましている学生の我々は、昼間から飲んでいたためこんな早い時間でもしっかりと
出来あがっていたのだった。
それからもそいつの部屋で、〇ントリーの安ボトルウィスキーを、安い乾きものを酒のつまみとして、
だらだらと飲み続けていたのだが、ふとしたことから性的な話題となり、当時彼女がいた自分は、女が
いかに自分を好きか、とくとくと自慢をし、もし嘘だと思うのならば今からこの場所に呼んでみせようか
と云い、そのままの勢いで彼と一緒に公衆電話まで行き、彼女の家に電話を掛けたのである。
今の勝手な自分の気持ちで言うと、不運にも一発で電話に出てしまった彼女は喜んで今からすぐに行くと
言うのである。そばでは、彼女の母が「いまから出かけちゃだめよ!」と叱っている声も聞こえた。
友達に「いま来るってよ!」と伝えると、「へー、○子ちゃんみたいな美人がすぐに来るなんて、おまえ
どんだけもてんだよ。むかつくー」などどちゃらけて返答をしていた。
30分ほどして友人のアパートにやってきた○子は、友人宅のチャイムを鳴らした。
すぐに「ハーイ、どちら様ですか?」と、のぞき窓をぞきながらく友人はわざとらしく大きな声で答えると、
いきなりドアを開けた。
わたしが「ずいぶん早かったね?」と云うとすぐに、「大通りまで出たらすぐにタクシーが来たから、それに
乗ってきちゃった。おつまみ持ってきたよ」と答えるのであった。
友人の部屋はいわゆる2Kタイプで、板の間6畳の調理場兼食堂?トイレと、和室6畳の居間兼寝室があった。
われわれは、板の間にちゃぶ台を設置(普段はたたんでいる)して、座布団を敷いて3人で座った。
その後、彼女の実家のタッパに入ったおかずを酒の肴にしつつ飲み続けていた我々3人であったが、酒に弱い
私は酔いつぶれて、先に寝てしまったのである。
「アアー、イヤーー、助けてー!○○ちゃん(私の名前)」との声が聞こえたのは、それから約1時間後でした。
これさえも、後になって前後関係を冷静に振り返って判明したことです。本当に今思っても、情けない男です。
その声で、酔っ払っていながらも板の間で起き上がった私は、一瞬「ここはどこだ?」「俺はなんで今ここに?」
と考えたのである。
するとすぐに友人が俺の耳元まですっ飛んできて、「○○ちゃん、たのむよ!○○ちゃんはもてるから、〇子を
俺に1回だけやらせてくれよ」と言うではありませんか。
まだ頭がはっきりしない自分はそれでも、「〇子も俺が好きなんだから、いくらなんでもも友人を絶対に拒絶する
だろう」とたかをくくっていたので、軽い気で「いいよ、すきにやってもいいよ」と返答してしまったのでした。
友人はすかさず、「ありがとう○○ちゃん、恩にきるよ!」と言うが速いか障子ひとつ隔てた隣の部屋に入って
いったのです。そのとき、となりの居間兼寝室にはしっかりと布団が敷かれ、いかにも無理やり服を脱がされた
ような、はだけた服が身についたままパンティーだけが足首まで脱がされた状況の〇子の姿があったのです。
幸いに、直接私とは目が合いませんでしたが、その直後、障子を閉めた友人がふたたび〇子に覆いかぶさった
ようで「いやーー、〇〇ちゃん助けてー」と、前と同じ声が聞こえましたが、友人に「いいよ」と言った手前、
いまさら出ていくのもどうかななどと考えている間に、友人が「〇〇ちゃんが、〇子とやってもいいって言った
んだよ」としゃべっているような、こそこそ声が聞こえていたかと、やがて「あー」「あっああーー」などと云う、
とてもすけべでエッチなあえぎ声が聞こえてきたのです。自分がいままで聞いたこともないような喘ぎ声が…。
さらに、「どのへんが気持ちいい?指が触っている場所でソコって言ってね」「飲んでくれる?」「ううーんーー」
「アッアッーイクイクー」「中に出してもいいか?」「ううーんんーうん」「いくぞー」「うわーいっぱい出てるよ!」
「しゃぶってくれる?」「お尻の穴もなめて」「おへその穴からおっぱいの乳首の方までまめて」etc…
そのあとも朝まで障子一枚だけ隔てて眠った振りのわたしは、人生究極の後悔SEX地獄を思い知らされ、翌朝彼女と
一言も口をきくこともなく、そのままフェードアウトして恋人関係も破たんし分かれてしまいました。
おそらく友人は、そのあいだに感じた雰囲気では、少なくとも5発は彼女で抜いたのではないかと思います。
わたしのときは1晩で最高で2発だったのに、彼が5発とは、彼女の怒りと友人の底なしの性欲が合致した結果か?
しかもなんと、その友人はそのまま彼女と恋人関係になってしまったため、結局その友人とも絶交するはめになりました。
だから今でも「月刊〇ームトーク」のような、リアル裏切りヤリマン女はこわくて見る気になりません。
もっとまじめにSEXに取り組み、おのれの快楽よりも、女性の悦びを第一にすべきであったと、今は思っています。
みなさんも女のスケベさをあなどらないようにして、たくさんスケベなことを仕込んでやっていただきたいと、心から
いやらしく願っております。