私36歳、妻35歳。結婚11年目、子供は3人いますが子育てには一段落つきました。
きっかけは妻が出席した結婚式の写真でした。
昔の同僚に招待された披露宴の後の集合写真でしたが、後列左端のほうに写る妻の隣に見覚えのある顔の男性が立っています。
「あれ、これ課長じゃないの?」
「そうだよ。」
「懐かしいね。何年ぶりに会ったの?」
「10年以上になるんじゃない。結婚して以来だから。」
その時の会話はそれで終わりましたが、この時私の中に胸騒ぎという名のさざ波が立ったのをはっきりと覚えています。
この課長というのは、妻が私との結婚前に勤めていた会社の上司でした。
当時30代半ば、二児の父で、私は取引のある別の会社に勤めていたこともあってそれなりのお付き合いがあり、一緒に飲んだりすることも数回ありました。
妻が私と出来ちゃった婚をする少し前に退職して別の会社に移ったという話は聞いていましたが、それ以降は特に連絡を取ることもなく、夫婦の会話に上ることも殆どありませんでした。
妻とこの課長が不倫関係にあったことを知らされるのは、結婚して数年後のことでした。
元来、寝取られ願望の強い私は夜の夫婦生活の最中に、妻に昔の男とのセックスの内容を話させるのが好きでした。初めの頃は嫌がっていた妻も、私の度重なる要請に半ば諦めたのか徐々に抵抗なく話してくれるようになりました。
この時もその流れの中で課長の名前が出てきたように記憶しています。
始めその名前を聞いた時は驚きましたが、その時は興奮が先に立ち、さして深く追求することもなく妻とのセックスに没頭しました。
しかし、その内容がこれまでの男たちとは明らかに一線を画していたので、それ以来度々課長とのセックスの内容は、私たち夫婦の夜の営みのスパイスとなったのです。
とはいえ、当時の妻と課長がとりわけ変わったセックスをしていたわけではないのです。
ただ、初めてイかされた相手が課長だったことや、モノの巨大さ、絶倫ぶりを聞くにつけ私の嫉妬心が激しく揺さぶられたこと。
また、課長とのセックスを話す時、妻もいつも以上に乱れ、愛液を溢れさせたことなどもあって、課長の存在は私の中で、妻の過去の男たちとは違うものになっていったのは確かでした。
その課長が、結婚式の集合写真とはいえ妻の隣に写っているのです。
表面上は平静を保ちつつも気にならないわけはありません。
その夜、妻とのセックスの最中に思い切って聞いてみました。
「課長とはなに話したの?」
「別に、テーブルも別だったから、披露宴の後に立ち話しただけだよ。ああっ。」
「本当に?」
「本当。二次会も行かないで、真っ直ぐ帰ってきたでしょ。あんっ。」
「誘われたりしなかったの?久しぶりに。」
「それはないけど…。あっあっ。お尻、触られた、写真撮る時。」
不覚にも、それを聞いただけで私の愚息は一気に膨張し、妻の中で果ててしまいました。
そして同時に、話に聞くだけだった妻と課長とのセックスをこの目で見てみたいという邪な願望が、私の中に芽生え始めたのです。