以前の赴任先に出張になった。仕事が早目に終わったので、赴任当時住んでいた家を見てみたくなり、車を走らせた。家は当時のまま。懐かしさに見入っていると、隣の奥さんが「アレ?◯◯さんのご主人!?」と声を掛けて来た。確か一回り以上歳上のはずだから還暦過ぎ。当時から爆乳のおばさんだったが、更にパワーアップ(肥えた?)していた。「ご無沙汰しています。出張で近くまで来たので、懐かしくて」「みんな元気?」「はい。お陰様で。ご主人はお元気ですか?」「アハハ!元気過ぎて困ってるのよ。定年退職してから遊び回ってるわよ」「そうなんですか!でもお元気で良かった」「寄っていって!時間あるの?」「はい。仕事も終わりましたし、後はホテルに帰るだけです」「散らかしてるけど、上がって」赴任当時、ご夫婦に誘われて何度か飲みに来た事がある。「もう息子も娘も結婚して、遠くに住んでるのよ。だから旦那と二人暮らし。でも旦那は遊び惚けていて今日は◯◯県に泊まりで行ってるのよ」「会えなくて残念です」「電話してみようか?」と携帯を鳴らした。「ああ、アンタ?今ね。前にお隣に住んでいた◯◯さんのご主人が、出張で来たからって来てるのよ。話す?」携帯を渡した。「ご無沙汰しています。お元気そうで何よりです!」「オオ!懐かしいね~!元気だったかい?今日はあいにく◯◯県のご夫婦に会いに来ていてね、このご夫婦と明日の朝までプレイするんだよ」「プレイ?」奥さんを見ると肩をすぼめ口をへの字にして笑った。「アレ?◯◯君には話してなかったっけ?……まあ、そんなところだ~。折角来たんだから女房のご飯でも一緒に食べてやってよ!なんなら泊まっていけばいいよ!あっ…そろそろいかないと…女房に変わってくれる?遠慮せず泊まって行ってな!」奥さんに携帯を渡す。席を立ち「ウン、ウン…わかった。ハイハイ…」大分日も陰って来た。時計を見ると5時少し前だ。「主人がどうしてもご馳走してやれって。折角来たのに一人で夕食なんて可哀想だからお前が一緒に食べてやれって。もし迷惑じゃ無かったらそうしてくれる?」「そんな、いきなり来てそんな迷惑は掛けられないですよ」「どうしてもそうしてやれって・・それと折角だから泊まって貰って。良かったらそうして!私も話し相手が出来て嬉しいし…一回言ったらきかない人だから。そうして貰えると助かるわ」結局夫婦の強引さに負け、泊まる事になってしまった。つづく