結婚4年目の妻、美樹との間に子供は居ませんが、自分としては幸せな結婚生活を送っていたつもりでした。
現在、俺(32)美樹(30)で、出会いは7年前入社してきた美樹を含めた新人歓迎会でした。
小柄で少しポッチャリで気遣いが出来る人柄に惚れてしまい、アプローチの末、交際に発展。
その後、結婚を期に妻は退職し専業主婦になりました。
妻と交際する前、同期の祐一(32)も妻を狙っていましたが妻は私を選び結婚してくれました。
結婚式の後も「羨ましいよ…あの美樹ちゃんを。お前がね…」と、二人で呑みに行った時によく言われました。
「まぁ、そう言うなよ。お前にもいつか相応しい人が現れるさ…」
なんてライバルに勝ったような気分でいました。
こんな一言が祐一に火を付けていたことなど知るよしもありませんでした。
私と祐一は仲がよくまた妻も祐一の事は嫌いではなかったようなので、たまに自宅で食事をする機会もありました。
その度に「美樹ちゃんの手料理は美味しいなぁ…お前がいなきゃ俺の嫁になってたはずなのにな…」
と、言っていました。
「もう…松井さんったら…私よりいい人が見つかりますよ」
と、私と同じことを言っていました。
そんな妻の答えにまた誇らしく嬉しく思っていました。
祐一は何度も夜の生活はどうか…とかお前は満足させているのか…とか聞いてくるので、「まぁ、普通だと思うよ」
と適当に答えていました。
大体、夫婦の営みをあからさまに答える必要などない。
それに妻は満足しているだろうとも思っていました。
それから数ヶ月経ったある日。
久しぶりに3人で家で呑んでいました。
その日は何故か酔いが回り、いつの間にか眠っていました。
どれくらい眠っていたがわかりませんが、ふと目覚めた時、信じられない声が聞こえて来ました。
「だ、ダメよ…祐一さん…主人が起きちゃう」
「そんなこと言っても…美樹の乳首は固くなってるし…ここも…」
クチュ…クチュ…
「ダメよ…本当に…」
そんなやり取りが聞こえて鼓動が早くなるのがわかりました。