その後は色々とありましたが、とりあえず示談で話しがつき私は家に帰りました。
それから数ヶ月が経ち、新しい彼女も出来てそれなりに楽しい日々を送っていたある日、知らない番号から電話が鳴り、出てみると真美でした。
新しい彼女(アキ)と一緒にいたのでそっけない感じで接し、話しもほとんど聞かず電話を切りました。
もちろん心の中は、真美の気持ちを確かめたかったのですが、今さら確かめてもどうなるものでもない!と思い、その後も私から連絡する事はありませんでした。
それから数日後、またあの番号から電話がかかり出てみると真美でした。
その時は1人だったので、少し話していると真美から、「あの時はごめんなさい。
あの人に殴られて怖くなって、どうしていいかわからなくなって…」
私は自分の気持ちを冷静に正直に話しました。
「俺は本当に怒ってないから謝らなくていい。
俺の遊びに付き合ってくれた真美の事を、本当に大事だったし本当に幸せにしてやろうって思ってた。
今はいい意味でも悪い意味でも、何の感情もないから!
幸せになって下さいね。」
それが私の素直な気持ちでした。
ところが真美から思いがけない事を言われて、気持ちが揺れてしまいました。
「もうあの人とはちゃんと縁を切りました。
知ってると思うけど、電話番号も変えたし引っ越しもした。
信じてもらえないかも知れないけど、やっぱりゆうちゃんと離れる事は出来ない。
すぐにとは言わないから考えて欲しい。
近いうちにもう一度会ってもらえません!」と言われ、家の住所だけ聞いた。
それから毎日考えたが、どうしていいかわからない。
私には彼女がいる。
真美にはひどい思いをさせられた。
どう考えても今の彼女を大事にするべき。
頭ではわかっている。
次の休みの日、私は真美から聞いた住所へ行ってみた。
キレイなマンションで、ドアもオートロック。
駐車場へ一旦車を入れたが、真美の車が見当たらず帰ろうとした時、私の目に飛び込んで来たのはあの車でした。
そう、かずくんの車。
頭がパニックになりそうでしたが、とりあえず駐車場を出て近くのコンビニへ入りました。
よく考えてみると真美の経済力で住めそうなマンションではないし、普通に考えてあんな事があれば私と連絡取りたくないから、電話番号は私をさける為。
聞いた住所にあの車。
私はひとつの仮説を立ててみた。
あの男と付き合ってて、あの男も単独さんを呼んで目の前でエッチをさせるような寝取られ願望がある。
もしかするとあの男と企んで、私を部屋へ呼び、真美とエッチをさせて、自分はそれをどこかで見るか聴くかして楽しもうと思ってるんじゃないか。
こう考えた!
それならそれで乗ってやろうと思い、真美に電話をかけた。
電話には出たが、今は出かけているから夜にもう一度来て欲しいとの事。
約束の時間に行くとあの車はなかった。
オートロックの前まで行き、部屋番号を押すと真美の声で「すぐに降りるから待ってて」
私は??と思いつつ待っていると、今まで見た事もないようなミニスカートを穿いた真美が、慌てたように私の手を握り駐車場の方へ連れて行かれた。
とりあえず車に乗り、少しドライブする事になった。
久々の再開だったからなのか、ミニスカートのせいかはわからないが少し緊張していた。
車を走らせながら後ろを執拗に気にした。
夜の住宅街だった事もあり、車種まではわからなかったが、追いかけて来るヘッドライトは見えた。
信号で止まると数十メートル手前で停止。
わかっていると笑えた。
その時に気づいたのだか、車ではなくバイクだった。
気付かないフリをしたまま走っていると、運転する私をチラチラと見ながら足を広げる真美。
明らかに誘っている!
私も興奮を抑えらなくなり真美の太ももへ手を伸ばした。
真美から声が漏れ、「どこかに止めて」
私は川沿いのパーキングスペースへ車を止めて、シートを倒し、即挿入した。
真美が暑いから窓を少し開けて、そう言われ窓を少し開けてやると今までにないくらいの喘ぎ声を出し始めた。
よく仕込まれてるな~と感心した。
私の時も色々と言ったがイマイチだった…。
真美がイキそうになる頃、「かずくんがあそこで見てるよ!
興奮するね~!」と言った。
真美は驚いた表を浮かべていたが、追い討ちをかけるように、「昼に来たらあの車があったよ!
まだ付き合ってるじゃん!
今はバイクで着いて来たみたいだね」
真美はシラを切ろうとするが、私は真美の携帯を取り上げてラインを開くと、
かず-早く誘ってエッチしろ
かず-する時は少しでいいから窓を開けとけ
かず-生でさせてもいいけど中はダメ
「こんなラインが来ててもまだシラを切る?」
私がそう聞くと、「もう帰ろう!」
「おいおい、俺のはビンビンやしこんな中途半端で終われる訳ないだろ!」
そう言い腰をフリ続けて、そのまま中に出してやった。
一応持って行ってたボイスレコーダーを、真美が車に乗った時から録音してあるから帰りに聴かせてやると、自分から誘ってるのが恥ずかしくなったのか「消して」と何度も言って来るが、消す訳ないだろと言い残して車から降ろした。
途中でアキから何度も着信があったが、出られるはずもなくすぐにかけたが、「何してたの?」本当の事は答えられず、嘘を並べたが、矛盾だらけをしつこく追及されて、好きだけど不安な毎日を送りたくない!との理由で別れる事になった。
しつこく謝ったが、もう遅かった。
真美の事を吹っ切らせてくれた大事な彼女…。
エッチがしたかったのか、復讐したかったのか、それとも寄りを戻したかったのか自分でもわからないが、代償は大きかった。
彼女はもう帰りません。
~完~