ある日、中学、高校で同級生であった梓から突然ラインが送られてきた。
内容は「久しぶり。昔を思い出して懐かしくなってラインしちゃった」という内容だった。
こうみると、俺と梓は昔付き合っていたと思われるかもしれないが、特に男女の関係はなかった。
仲の良い女友達というくらいの関係だった。
梓は普通の女子だった。
ギャルや可愛い女子が君臨するヒエラルキーの上位でもなく、かといってオタクやブスが跋扈する下位に属しているわけでもなかった。
本当に普通の女子。
高校卒業後、早くに中学の同級生と結婚したと聞いており、その後は遊ぶこともなくもはや記憶の彼方に消えていた。
そんな梓からのラインに心躍るはずもなく、訝しがりながらもラインを返信した。
『久しぶり。元気?』
『元気だよ〜!〇〇は今何してるの?』
『今は(以下近況報告)』
『そうなんだ。私は今結構暇ができちゃってさ!昔の友達に会ったりしてるんだ!』
この時点で宗教かマルチを疑う。
テキトーにあしらおうかと思うも
『今度飲みに行こうよ!』
というメッセージに指が止まる。
梓──普通の女子だったが、仲の良い女友達という時点で淡い恋心を抱かなかったわけでもないし、思い出せば結構巨乳で、梓をオナネタにしたときは背徳感でたまらなかった。
そんな梓と2人で飲む──
『いいよ。今度飲もう』
怪しいとは思いつつも、密かな期待をしてしまう。
今はもう2人とも大人だ。
俺は妻とはセックスレスだし、もしかしたら──
『じゃ暇な日教えて?』
梓は積極的であれよあれよと日程を決めてしまう。
そうして、俺は同級生だった人妻梓と会うことになった。