2025/02/05 00:58:17(QvWr85bE)
偶然の再開から5日が経った日の夕方。仕事から帰りリビングに座ると、妻が「貴方宛ての手紙が来てるよ」と持ってきた。「手紙?誰から?」と聞くと「名前も住所も書いてない」と言われながら受け取った。「誰だろう?まぁ後で読もう」と言って開けずに後回しにして、俺は子供と一緒に風呂に入った。夕飯も終わり妻が風呂に入っている時に、手紙を開けて読んだ。「拝啓俺様」と書いてありその字に見覚えがあった。2枚の便箋を読み終わりに陽子の名前と住所が書いてあった。陽子からの手紙には日付けと店の名前が書いてあった。「用がなければ会ってお話しがしたいです。大事なお話しです」と書いてあった。俺は妻にバレない様に手紙を鍵付きの机に隠した。指定日になり俺は妻に嘘をついて指定場所に出掛けた。指定時間の少し前に着き店に入ると、店の奥のテーブルに陽子が一人で座っていた。「俺君来てくれたんだね」と言われ「大事な話があるって」と言って席に座った。コーヒーを頼み来てから陽子が話を始めた。「こうして二人で会うのは10年振りね」言われ「そうだね」と返した。陽子は他愛もない会話をした。
陽子が中々話を切り出さないので、俺は痺れを切らして「て言うかそんな事話に呼び出したんじゃないよね?」と言う「あっゴメンナサイ」と言って俯いた。「話って何?お金借りたいとか?」と言うと「違うっお金は困ってない」と言った。「じゃあ何?俺に出来る事なら協力するよ」と言うと「あのね〇〇いるでしょ?」と言い「娘さんがどうした?」と聞くと「DNA鑑定してもらいたいの」と言った。「えっ?だってあの子俺の子でしょ?何で?」と聞くと「私も俺君の子だと信じてるんだけど、本当にそうか最近自信がなくて」と言った。「自信がないって?」と聞くと「最近あの子反抗期で、怒ると前の旦那に似てるの。だから自信がなくて。それに俺君と別れた2日後にあの人としてるから、まさかなって」と言った。「なるほどね」と言うと「ダメかな?」と聞かれ俺は「そう言う事ならいいよ。幾らでも協力するよ」と言うと「本当にいいの?」と驚いた。「只、結果が違っても知らせて」と言うと「うん分かったけど、知らせるのはどうする?電話やLINEじゃ不味いでしょ?」と聞かれ「この前みたいに手紙送って」と言うと「分かった」と言った。俺はその場で髪の毛を数本抜いて渡した。それから俺達は1時間ほど10年間の事を話帰った。半月した頃手紙が来た。また妻が風呂に入っている時に見た。結果は娘だった。その後、陽子とは手紙でやり取りをしたが、直接会う事はなかった。手紙のやり取りは半年ほど続いたが、段々と少なくなり自然消滅した。