田舎の工場に赴任が決まり、独身者用のワンルームも見つけて
くれて、赴任はしてみたものの、車の免許もってない僕にはつ
らい通退勤となった。バス便がかぎられていたのだ。それで、
しばらくして車通勤している杉谷真由子が、バス停で待つ僕を
拾ってくれたり、帰りもわざわざ時間を調整して僕の退勤時間
に合わせてくれるようになっていた、ところで、その通りの沿
線には、車のまま入れるラブホやモーテルが点在していて
大きな看板もでていた。真由子は27の人妻、僕は23歳のボ
ンボンだった。ある日ダメもとで、あの看板のとこ入ってみた
いですね、とすっとぼけて言ってみたらなんと、いいわよ、は
いってみましょうとハンドルを切って門をくぐってしまった。
僕は焦ったけど、すべてを真由子さんにまかせることにした。