俺は68。今では孫と遊ぶのか日課だ。こんな俺だが長らく人妻を愛してきた。ちょっとだけ振り返ってみたいと思う。お付き合いいただければ本望だ。
不倫を始めたのは32。小さな会社をはじめて3年目だった。仕事柄、女性との接点は多かったが、社員や取引先など仕事絡みの女性には手を出さず、爽やかな男でいるように務めた。
お金に余裕が出てくると、男の性だな、狩猟本能が目覚めてくる。会社経営の様々なストレスの発散と、日々の不安を払拭するために自信を持つことが不倫をはじめた理由だ。俺の勝手な言い分だが。
最初から人妻を狙った。意外だったのは、不倫する人妻の多いことだった。不倫は男ばかりが責められる。でもよく考えれば、相手かあってのこと。不倫をする男と女の絶対数は同じなんだと気がついた。中には、男が数人の女性と不倫している場合もあるだろうが、それを考慮してもそれ相当の女性がいる。
もう一つ、良好な不倫関係でいるために、いつも二人の人妻との同時進行を心がけた。理由はドタキャンされても笑顔でいられるからた。
人妻は忙しい。子供と旦那の世話。中には両親や義父母の世話をしている人妻もいた。彼女たちも多くのストレスを抱えながら、それでも女でいたいという思うから不倫に走る。だから、会う時は彼女の話を聞き、できるだけ日常を忘れさせるように努めた。
レストランでのランチのあと、デイユースを利用して彼女を抱く。時間が許せば送り迎えも当たり前だ。
タイミングが合えばお泊まり。必ずそれなりのシティホテルを予約する。あとは、年2回ほどの旅行。俺の場合は出張絡みが多かった。
同時進行のメリットは、セックスの時にガツガツしなくて済むことだ。ゆったりと抱擁し合い、時間をかけて愛撫する。シャワーを浴びたら彼女を抱き寄せ、徹底的にクンニする。1、2度いかせれば、彼女のほうからしゃぶりついてくる。挿入後も、すぐにはいかないようにコントロールする。これも同時進行の賜物。セックスに余裕が待てる。
そしていくときは、彼女の名前を呼びながら全力でいくこと。君といる時間が最高だ、君を愛している、君の身体で俺は大興奮してるということを示すためだ、
こんな感じで、短い彼女で5年、長い彼女は10年以上付き合った。
さすがに、もう我が愚息も元気がなくなったが、今でも付き合った人妻7人のうち4人と連絡をとっている。お互い年取ったな、なんて話しながらランチするのが年に1、2回。
少しおまけ。
俺が同時進行していたように、彼女たちも同時進行していた。俺が確証しているのは、7人のうち3人。でもそれを話題にしたことは一度もない。長続きの秘訣だよ。